住宅思想

3:快適のための断熱と暖房計画

住宅の基本性能は、大別すると「構造的な強度」「断熱性能」にあるといえます。

この2つの分野は、「長く快適に住む」上での根底を支える性能ですので、確実に基本性能をなしえるべきと考えております。

構造的な強度は耐震基準が義務化され、「あたりまえ」が実現されましたが、断熱性能はいまだに義務化がされていないために、「遠赤外線でポカポカ」だとか「ウールを使うから暖かい」とか、実際は薄い断熱材で非気密住宅であっても、科学的な根拠に根差していない、売らんがためのイメージでの家づくりがまかり通っています。

自在に高性能住宅をつくる

一方で現在においては、知識とやる気さえあれば、合理的で科学的な考え方で家づくりが出来る時代になりました。

我々は計画段階から熱損失計算のプログラムを用いて、実際に外に逃げていく熱量を計算します。この住宅の「燃費性能」ともいえる分析結果を、お客様に明示していくことを当たり前なこととしてお約束します。

家の燃費がわかるとどうなるか? まずは、暖房で必要な熱が計算できるから、最適な暖房計画をつくることができるようになります。さらに、一冬の暖房で掛かる光熱費を予想することができるのです。

例えば、「予算を100万円追加投資した場合に、熱損失がどれだけ減らせて、光熱費はいくら削減できるか。すると体感的にはどの程度の温熱環境が改善されて、発生するCO2はどのくらい削減できるか?」このような高度な試算をすることが可能です。

「断熱性能を見える化」してゆかないと、本当の高性能な住宅をつくることはできません。

オーガニックスタジオ新潟の基本的な性能は、仮に北海道で建てたとしてもエコポイントがもらえるような性能で建築いたします。(熱損失係数Q値=1.6)

さらに快適性と性能を劇的に高め、できるだけ暖房エネルギーを使わないで済む「超高性能住宅」(Q値=1.0程度)への対応も行います。

パッシブな設計手法

本当に快適でエコな住宅にするためには、なるべく機械の動力(アクティブ)に依存しないで、自然の摂理をうまく住宅に取り入れる設計上の配慮が極めて重要です。

受け身(パッシブ)な技術ですので、パッシブデザインといわれております。

制御すべき最大の要素は太陽の光と風です。

ということは、開口部周りをどのように設計するかが重要で、冬の低い南中高度の太陽光を最大に取り込み、逆に夏の上から射してくる光を遮蔽のために軒の出やバルコニーで、南面の日射を制御すること。また、軒では防げない東や西の日射を植栽などでどう防ぐか。

また、夏のエアコンを最小限にするために卓越風をどう捕まえて、家の中にどのように通風させるか。開口部に関わる全体的な扱いがパッシブデザインのノウハウの中心です。

パッシブデザインとは、近年急速にノウハウが確立された設計手法ではなくて、古の時代の寝殿造り・高床式校倉倉庫までさかのぼっても、日射や通風に対して最適に設計しようという考えが見て取れます。

日本の気候に最適に適応しようと、千年以上にわたって洗練されてきた日本建築のエッセンスはパッシブデザインの思想に通じますし、日本人の持ち合わせている感性である「自然と寄り添う」ことの体現とも言えるでしょう。

日本の近代木造住宅においては、建築の神様、「アントニン・レーモンド」の施工事例をみても極めてパッシブさを意識したデザインを見て取れます。

レーモンド発のジャパニーズモダン住宅は、日本の伝統建築と西洋の建築技術の融合から生まれています。伝統建築のデザインの特徴を科学的なまなざしで法則化して取り込んだともいえるでしょう。

我々の設計も、パッシブなデザインで、自然と寄り添う住宅のありようを追求してゆきます。

オーガニック床下暖房システム

単に断熱気密の性能を上げただけでは、快適空間を手に入れるのは片手落ちです。

パッシブデザインを極めても、残念ながら日本海側の新潟は日射量が不足し、暖房器具抜きには快適に冬を乗り切ることは不可能です。快適な住宅実現のためには、最後に最適な暖房計画を備える必要があります。

一番普及している壁つけエアコンによる暖房では、床温度が冷たくて不快です。

健康の面でも頭寒足熱が理想と言われます。

かといって、床暖房は、床の表面温度が高すぎて実は快適ではありません。

可能なだけ上下温度差が無い空間。ほんのり床が温かい。そして、温風や音は無いほうが快適です。

パネルヒーターはかなり理想的な手段ですが、パネルの設置スペースが必要なことと、初期費用がかなり高くかかります。さらに欲を言えば、深夜電力の安い時間帯の電気をうまく利用し、蓄熱効果を利用してぬくもりが持続できる方法にすれば経済的ですし、現状では一番1次エネルギー使用量が最も小さいとされるヒートポンプ技術(高性能エアコン)を熱源にできたら理想です。

このような理想な状況を、いかに最小限の設備で、最小限のランニングコストで実現できるか?その答えが、「オーガニック床下暖房システム」です。

標準的な住宅において、わずか1台のエアコンでワンフロアを理想的に暖房が可能です。

暖房に要求される様々な要素の「ベストバランス」を実現した、「オーガニック床下暖房システム」を標準搭載いたします。

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