住宅思想

1 外構(エクステリア)と建物は一体で設計する

庭と一体の住宅とする

住宅の外観の雰囲気を一番左右する要素はなんでしょうか?

それは外構(エクステリア)だと思うのです。

例えば、新潟の住宅街において、古びた感じの家屋でも熟成した庭の植栽からの印象のおかげで、住む人の教養や品位を感じられます。

そんな、一種の匂いをかもし出す「佇まいのよい住宅」は好ましく思えます。

そもそも「家庭」という言葉も「家」+「庭」という成り立ちがあるほどで、いかに日本人にとって、庭。すなわち自然は不可欠であったかがよく分かることです。

窓からの景色から疲れた心が癒され、子供の情操を育むものであり、時には家庭菜園として食卓を彩る実りをもたらす場合もある。

庭は、家族が家とともに一体感を持つための大事な装置であると思うのです。

オーガニックスタジオの設計においては、外構を必須項目として考え、住宅と一体として提案していくことを基本ルールとします。

庭と一体の設計手法

設計に当たっては、初期の段階で、庭と建物のゾーニングを同時に行うことが、当たり前なことのはずなのに、世の中、案外おろそかにされています。

庭と室内のつながりを大事にし、長時間過ごす内部スペースと、そこにつながる外部スペースを一体で考えると、間取りというものは必然性が生まれてくるし、「中」が「外」によって質が高まっていきます。

周辺環境を含めた佇まいを観察し、借景となる庭があれば拝借することは基本となるし、お隣の庭につなげるように庭を配置すれば、スケールの大きな緑地帯がつくれます。

外観で硬い印象が強くなる角(カド)の部分には、植栽を配置すれば印象が和らげられます。

このように、ラフな段階から色々な角度からの考察をつづけていきます。

リビングからの「景色」となる植栽を、反対方向の道路から眺めれば「窓の目隠し」になっている。同時に建物を引き立てる「刺身のツマ」の働きもしている。

このように一石三鳥の働きをする部分は、手抜かりなく植栽を考えなければいけません。

自然な植栽

忘れず大事なのが、そこに住む家族の管理意欲です。積極的に楽しもうとする人と、できるだけ管理がいらないものを希望される方もいます。

多数の後者のためには、選定や冬囲いの必要な松などの「仕立物」をなくす事は当たり前で、自然な樹形そのままで鑑賞できるもの主体で構成します。

次に、庭の管理で苦しめられるのは「雑草」です。対策としては土に日が当たらないように影を作り出すことになります。だから樹木を植えてある庭は、樹木の日影のおかげで雑草の勢いは弱められ、管理はむしろ楽です。また、小熊笹や玉竜、ヤブコウジなどの潅木や宿根草を繁殖させてグラウンドカバーすると雑草は生えにくくなります。

このように雑木林のように、重層的に植生バランスがとれた状態は理想的であって、長期管理の容易な庭になります。一方で草花主体のガーデニングスタイルは、もっとも管理に手間を要するスタイルといえますので、マメ手を加えられる愛好家向きの庭といえます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
検討土地などの情報をお持ちいただけるとスムーズです。 【ご夫婦、ご家族でのご参加歓迎】家づくりに対する意志の統一にも有益です。 【ご予約制】見学はお気軽にご連絡ください。
オーガニックスタジオ新潟(株)
オーガニックスタジオ新潟株式会社
〒950-1101 新潟市西区山田3077 TEL 025-201-6611 FAX 025-201-6612