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キッチン換気扇の正しい使い方。

 

キッチン換気扇の正しい使い方。

換気扇で注意すべきはキッチンの換気扇だ。

キッチンの換気扇は強だと500㎥。弱でも300㎥という非常にパワフルな換気量がある。

「弱だからいいだろう」と、冬場に換気扇をつけっぱなしにすると過剰換気になり、熱の損失も膨大になってしまうので厳禁だ。

とはいいつつ、キッチンの換気は何のためにいるのかというと 「匂いを追い出す」ためにある。 調理の時間は1時間以上にも及ぶことは普通である。
おいしいおかずの匂いは一時的には良いけれど、ずっと漂っていると部屋に匂い移りしてしまう。ささっとちゃんと換気して、匂いが無くなったら止めて、あとは計画換気に任せるのが基本になる。
じゃぁ キッチンの換気がちゃんとできているのか? というと注意が必要になる。


前回の記事のように、高気密住宅は隙間が少ないので、換気で追いだした空気の量だけ、新しく室内に入れてあげないとならない。 それが給気と排気だ。 吸気の無い状態で換気扇を回しても、狙い通りの換気量がなされず、「換気扇が空回り」のような状態になる。

そこで排気と同時に給気を同時にするタイプのレンジフードをつけるというのが定番的な解決方法がある。 しかし、この同時吸排タイプは種類が少ないのと値段も高めだという難点もある。

「換気扇をつけるときは窓を少し開ける」という方法もある。アナログながら有効であるが、めんどくさいと、毎回やらない人もでてくるだろう。

第3の方式として有効なのが、「差圧レジスター」の設置である。
レンジフードで排気されると室内が減圧され、蓋が開き空気が入ってくるというタイプの吸気口だ。 1種換気の場合は気圧がニュートラルだから、普段は閉まっている。

実験でレンジの換気扇を作動して動作を確認してみたら、換気扇風量に従ってうまく給気量が変化している。 これが一番安くて確実だろう。 (オガスタ物件では近年標準化しました)

設置場所は別にキッチン近くでなくてもいいし、冬の強風の影響を受けない場所に設置するのが望ましいです。 というのは、気圧差での風で開け閉めするってことは、普段はピタッと締まっているわけではない。 わずかな隙間がある。
風の強い日は完全に閉じたくなるので、手の届くところが良いだろう。

薪ストーブを設置する時にも「差圧レジスター」は便利です。 燃焼時にはドラフトが効いて減圧され弁が開き給気される。 火が収まっているときは閉まることになる。
薪ストーブを外気導入口をつけてFF化する方法があるが、導入ダクトが冷えて結露の対策が厄介だが、これなら楽だ。

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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