田園と山並みを臨むゆたかな暮らし「曽野木の家B」
田園と山並みを臨むゆたかな暮らし「曽野木の家B」
設計:阿部 誠治/監督:野口 一弥
- コンセプト
- 北、東、南に接道する76坪の角地での計画です。東側には長閑な田園風景、その先には山並を臨むことができる素晴らしいロケーションです。
北東の敷地角にある既存車庫を引き続き利用できるよう、建物は南西に寄せて配置し南東に大きく庭を確保した。
また駐車スペースは北側道路に面して2台分+縦列で1台駐車できるように配置計画をした。
- 外観
- 東西に流れる4寸勾配切妻屋根とした。
南面バルコニーと南側開口部の日射遮蔽のために小庇が取りつく。
外壁は杉板を焼杉のような風合いに黒塗装を施し、下屋部分は漆喰の仕上としました。
- 内観
- コンパクトな2帖の玄関と2帖分のシューズクローク。ホールを左に折れるとお母さまのプライベートゾーン、まっすぐ進むと家族の空間になる。
お母さまのゾーンはクローゼットを通った先に和室の間6帖を確保した。
和室には吊押入と仏間をそれぞれ1帖分のスペースで確保し、総二階部分から東に飛び出させる形状にすることで南側から日射取得をする。
玄関および和室を平屋部分のボリュームにまとめることで、個室と共用部に適切な距離感をもたせプライバシーを確保している。
西側には水廻りを集約させ、洗面は脱衣所から独立して設け、トイレと反対側に脱衣とお風呂を一列に計画した。
LDKはホール含めて約20帖ほどの空間で東側に3間分の大開口を介して6帖の広いテラスにつながる。
階段は薄壁で仕切られており、その裏に冷蔵庫、床下エアコンが格納される。壁掛けテレビを用いると広々とリビングが活用できる。
台所は対面式で背面にカップボード。さらにその裏側に2.3帖分のパントリーを設けた。
- 規模・構造
- 敷地面積:76坪
延床面積:39坪
木造在来工法 2階建
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:0.97[W/㎡K]
Ua値:0.33[W/㎡K]
暖房負荷:25.9[kWh/㎡]
冷房負荷:15.0[kWh/㎡]
空調計画:床下+2F