ケヤキの古材を玄関の敷台に

相模 稔相模 稔

ケヤキの古材を玄関の敷台に

オガスタ新潟の小新モデルハウスの玄関は、古民家の土間の感覚を、現代流に表現しております。
広い土間から、敷台を経由してリビングに直接上がるという間のつながりです。
玄関ホールというものを省いているところがみそです。
その分、土間が広く、多目的な実用性あり、好評なようです。

そうなると敷台が肝心なわけです。
モデルのものは、愛着工房いしかわさんからいただいた古材。
大工さんがカンナ台として使い込んだものを用いました。

傷だらけなのが味わい深い。

さて

お客様から「これと同じものにして下さい。」と言われたのですが、
アンティーク品は世界にこれ一つしかないので無理ですよ。

ということで、古材のテーマパーク井口製材所さんに頼んで、古いケヤキのサシを入手しました。

これは 仕立て直し前の写真です。
解体時にできた傷がある。 囲炉裏端の煤で木目が見えないような状況です。

汚かったのを、サンダーの番手を上げていきながらこすって地を出していく。
すると製材の鋸刃模様が表に出てきた。

そして蜜蝋ワックスをぬると、古色色に焼けた独特の表情が浮き立ってくる。

面取りの部分が味わい深い。
それが見えるように、あえて鴨居の溝が残る部分を見えるようにしてつかってやろうかと思う。

こうした古材利用。 調味料としてのコクの味わいの割には、
実のところ、想像したよりあまり費用はかかりません。
欄間や古い建具の利用など、 どなたか取り入れてみたい人、他にもいませんかね?

こうした新潟の古材は、
東京の和のダイニングなどの内装に引っ張りだこ。
しかし、飲食店舗なんてつぶれたら、こうした古材はゴミとしてしか扱われない。

かたや 住宅の用途では 長く愛着もって使ってくれる。
新潟の風土が生んだお宝の、首都圏流出を 少しでも食い止められます。

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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