70代のリフォーム工事は困難なハードルを抱えている

admin

私しか事務所にいない時に、相談の電話が鳴った。

相談者は、高齢者一人暮らし
ご主人に先立たれて、40年前に建てた住宅に1人で住んでいる。
お子さんは新潟市の中央区のほうに家を建て、実家に戻るつもりはない。

30坪後半の普通の住宅だが、2階は使ってないし
階段の上り下りで怪我でもしたら大変だから、1階で全て暮らせるようにしたい。
設備も40年そのままで古くなったので入れ替えたいし、
だんだん隙間が増えてきているのか、冬寒いのも改善したい。

何かしらの雑誌で、私たちの性能向上リノベーションの記事をご覧になられて、
和のテイストも感じてセンスが良さそうだからひとまず電話をしたとの話。

70歳代の一人暮らしの家のリフォーム工事はなかなかハードルが高い

まずは引っ越しの問題が横たわる。
長く暮らしていれば、それだけより多くの家財が家の中にはあるケースがほとんど。
しかし、年老いて体力がなくなっている。
子供に相談したら、業者にお金払ってやってもらってと、あまり協力的ではないそうだ。

なので、リフォームは家具を移動させながらの、住みながらのリフォームになることが多く
そうなると、全面的な内装の更新もやりにくい。

とは言いながら、住みながらのリフォームは、
音やホコリなどで大変にストレスが多くお勧めできません。
2ヶ月位、どこか仮住まいしたほうが、結局は良い結果になりますよ。

我々は「性能向上リノベーション」
並の新築には、負けないレベルの高性能の住宅に生まれ変わらせることができる。
なので、工事が終わってから、30年40年住み続ける計画に向いている。

70代でひょっとして10年後には体が不自由になり、
施設のお世話になる可能性も視野に入れる必要がある。
リノベーションが終わった家を子供たちが住みたいと望むのであれば良いけれど、
そうでなければ過剰な投資になってしまう。

土地柄も、回りは空き家が増えてきているそうだ。更地売却だって20年後には難しいと、相談者は口にする。

本来ならば、衰えていく親を小世帯がサポートできる、2世帯同居が理想に見えますが、
70代の高齢者は、日本が最も豊かで自由だった社会を謳歌してきた人たちです。
なので、子供と同居で窮屈な暮らしなんて絶対に耐えられない!
そのように言う人が多いです。子供も面倒だから一緒には住みたくない。

「なので、以上の状況を踏まえると、
機能改善型の従来のリフォームに落ち着くのが良いと思います。」

しかし、電話口の相談者は、リフォーム会社は、
悪徳の訪問販売のニュースなどの影響で、信頼できないと仰る。

やれやれ、気持ちもわからないでもないが、
だったらどうしたら良いのか、私が聞きたいよ(涙

電話のやりとりは こういったとりとめもない内容でしたが、
高齢者の住宅事情を改善するには、諸々の点で困難なハードルを抱えているのがわかりますよね。
なんとかしてやりたいとは思うが、私らも本業でめいいっぱいです。
大工チームに対応できる他の工務店はないか、探して紹介するのがやっとな感じです。

もうすでにそうなってきていますが、
これからの日本では、現場で実際に作業する、大工さんをはじめ全ての人手が不足して、
これからは、住宅を直してくれる人は、
神様のように感謝される時代になることは待ったなしだろう。

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