無料設計と有料設計の違い

住宅設計
admin

「無料設計」なのか「有料設計なのか

家づくりを検討している人にとって、「設計無料」と謳う住宅会社と、「設計に入る前に○○万円必要です」と説明する会社では、どのように違うのか?  気になるかと思います。
この差は、それぞれの会社のビジネスモデルや哲学の違いを反映しています。

■設計無料の住宅会社の特徴

まずは「設計無料」を打ち出す会社のビジネスモデルを見てみましょう。

彼らのモデルは、事前に用意された規格住宅やセミオーダー住宅であることが多く、設計は本質的には「カスタマイズ」程度で、フルオーダーではありません。
ほとんどのケースで営業マンが空き時間で間取りをつくるか、過去物件のプランのコピペで提案されます。

このモデルにおける消費者の便益は、何と言ってもスピード感とコストパフォーマンスです。 具体的な図面を早く見たい、価格を比較したい。
あるいは住宅展示場やパンフレットだけではよくわからない、という方にとって、「とりあえず設計してもらえる」のは魅力的です。
また、ある程度の品質を前提に、コストを抑えて建てたい人にとっては、過剰な打ち合わせをせずともスムーズに進められる安心感があります。
このようにローコスト住宅は無料設計が多いですが、本格的な自由設計での注文住宅を期待すると、むしろその逆で、商品のルールに従って提示されるか、企画プランを提示されると思ってよいでしょう。

■ 設計に一定の費用がかかる住宅会社の特徴

「設計には○○万円の費用がかかります」と謳っている会社は、全体の顧客数を考えるよりも、「本気で家づくりを考える顧客」にじっくり時間と時間をかけて取り組むスタイルです。

このような会社は、ヒアリングに基づいた、踏み込んだフルオーダー設計を得意とし、 設計はただ図面を描くだけではなく、ライフスタイル、将来設計、土地条件、日照、通風、家族関係までを考慮した設計をする場合が多いです。

最初に一定のデポジットを要求するのは、設計のプロセスと期待される成果をきちんと認識してもらうためです。そして設計への自信の現れでもあります。

このスタイルの便益は、自分たちのライフスタイルをより高い完成度で実現することです。
自分の生き方や価値観を住まいに反映させたい人にとって、設計というプロセスにじっくり向き合うことができるのは大きな魅力です。 結果として、作った後の満足度や愛着が全く変わったものになります。

■自分の価値観に合った選択を

設計無料の住宅会社は、家を「製品」として効率よく提供するところ。
設計に事前にお金を預かる住宅会社は、家を「作品」として一緒に作る伴走者。

どちらが優れている、劣っているという話ではありません。
自分が求めるのは「とにかくコストを抑え、手堅い家を建てること」なのか、それとも「世界にひとつ、自分たちらしい暮らしを形にすること」なのか。
家づくりに対する価値観が、どちらのアプローチと相性が良いのかを考えることが大切です。

■ 大手で高額なのに無料設計

一部の大手ハウスメーカーでも無料設計を行うところもあります。
総合住宅展示場に出展していることも多く、より多くの人に検討してもらう目論見があります。
ただそうなると、当然、設計に入っても、よくて2割程度の物件しか受注できず、費やした時間とリソースは無駄になってしまいます。その分は契約した顧客の利益から負担しなければならない。
なので、こうした住宅会社は特に割高感が強い傾向があります。

■ 設計が弱いから仮契約で囲い込み

一方で、大手でも仮契約時にまとまったお金を納めないとプランを出せないところもあります。
工業生産特有の設計自由が低いせいで、設計勝負になると負けてしまうから。と、
かつてそこで働いていた人が理由を説明していました。

なので、有料設計ならば、設計がうまいというわけでもないってところが、
案外と一筋縄ではいかない。だから、ユーザーのものを見る目が最終的には問われます。

■オーガニックスタジオ新潟の場合

プランニングを希望する方は、設計の申込みを書面でいただき、20万円を預かってから、設計がスタートします。
経費で一番大きいのは人件費なので、現実味の低い(とりあえずプラン+見積もり)の人に、人的リソースを振り分けることを防ぎ、無駄を省くこととが目的です。
同時にプランニングに入る前に、このタイミングで大工さんの予約を入れて、家づくりの工程をFIXして、安心して家づくりができるようにするためです。

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