土地の広さは適切か?
どんな住宅に住みたいか?
購入しようとしている土地の大きさによっては、
「イメージとは違ってしまった」と後悔してしまう可能性がある。
近頃の新規の分譲地は、以前より狭くなってきた。
20年前は60坪くらいが相場のイメージだったが。
43坪くらいが平均的な印象だ。
地方圏の分譲地の区画の広さの推移を
AI検索を用いて調べようとしたが、
有意な統計データは見当たらなかった。
だからこれは相模の経験データに過ぎないけど。
標準家庭が住む、30坪前半の住宅を建てるならば
43坪の土地には、2台の駐車スペースが取れるだけで、
庭がとれない。
小さめの土地だったら南側道路の
接道の土地が欲しくなるのは、
道路と駐車スペースで隣家からは
南方向は離れるので、直射日光がリビングに当たるから。
理想的には60坪以上の広さがあれば、
10坪以上の庭が取れることになる。
参考事例:
旧モデルハウス(小新の家)南道路の60坪の敷地に、間口5間x奥行き3.5間の総2階。延床32.5坪
駐車場と物置が置けて、庭はギリギリ。
南だと駐車スペースと庭がつながるので
より広く感じられるが、
北側道路だと駐車スペースと庭と別れるので、
北側道路は広い土地を買う。
(土地の坪単価も安いので)
平屋で住みたければより広い土地が必要で
70坪以上、できれば80坪以上ないと、やめたほうが良い。
ここまでは基本中の基本である。
次に重視するべきは、「遠くが見える」かどうか?
例えば、隣が農地ならば、遠くが見渡せる。
公園や防風林など木が生えているならば最高。
ここまで広々していなくても、
隣の家の庭を経由して、
視線が抜ける場所があるかどうか?
さらにその抜ける方位が、
南で1日中日が当たるなんて最高。
その地に立って、遠くの見える場所に立ち
眺めていると、「気持ちの良い」と思えてくるだろう。
その場所がリビング・ダイニングになる。
現地に行って、そんな
「抜け」の良い場所は無いけど、
この立地は魅力的なんだよなぁ。
どうしても欲しいなと思った時は、
2階リビングだとしたならば
魅力的な遠くのものが見えないか確認したい。
「東の方向の家は平屋で、
屋根越しに山並みが見える」とか
ならばそれが眺めになりうるので
ポイント加算です。
最後に、車を駐車するのも問題がない。
土地の値段も相場からして悪くない。
ここまで条件が揃えば、
その土地は購入候補になることでしょう。
最終的には、住宅の設計者に声をかけたい
設計者の目線から、その土地の
ポテンシャルを判断してもらい、
参考にすべき意見をもらって決断する。
以上が土地購入の際の
大事なポイントです。