~導入すれば、平日の家事が54分減る~
7月19日付の日経新聞「日経プラスワン」にて、
家事の時間を削減する“新・三種の神器”の効果について解説する記事が掲載されていました。
20〜30代の共働き夫婦10,000世帯を対象に、
「妻の自由時間」と「時短家電の導入状況」との関係を分析した内容です。
新・三種の神器とは?
今や家事負担を劇的に減らす三種の神器として挙げられるのは、以下の3つです。
- 食器洗い機
- 衣類乾燥機
- ロボット掃除機
これらは、家事労働の“切り札”とも言える存在です。
食器洗い機
特に、ドイツ製の大型タイプでは、フライパンなども丸ごと洗え、働くご家庭には「必須」としてご提案してきました。実際、当社のお客様でも導入率はほぼ9割にのぼります。
衣類乾燥機
特にガス式乾燥機の支持が厚く、導入率も50%以上の高い傾向です。
もちろん、ドラム式洗濯乾燥機1台でも対応可能ですが、
お子さんがいるご家庭や、週末に複数回洗濯機を回す家庭では、
洗濯と乾燥を同時並行できる点で利便性が高く支持されています。
ロボット掃除機
「ルンバステーション」として、家の中に充電基地をレイアウトする事例も増えています。
特にオープンな設計の住宅では、非常に相性が良い家電です。
家事削減アイテムでどれだけ時短できる?
日系の記事では、この三種の神器に加えて、以下のアイテムにも言及されています。
- 電気調理鍋(自動調理器)
- 週に1回以上の惣菜購入
これら5つの対策すべてを取り入れた家庭と、
どれも取り入れていない家庭を比較したところ、
平日の家事時間は平均で54分短縮されていました。
導入コストと費用対効果
「高い家電を導入しても、もとは取れないのでは?」と思われる人もいるかもしれませんが、
実際は1~2年で元が取れると試算されています。
記事では、人件費を時給1,138円で計算していましたが、
たとえば、共働きの奥さまが40歳の公務員だった場合、
実質的な時給は約3,000円とも言われ、
時間の価値を考えると、「導入しない理由がない」という結論になります。
コスト以外の補足
- 衣類乾燥機は天日干しより光熱費がかかりますが、
柔らかく仕上がる点や天候に左右されない利点があります。 - 食器洗い機は手洗いよりも水道光熱費が節約でき、
手荒れ防止の効果もあり、一石二鳥です。
このようなプラス・マイナスを調整しても、
トータルでは高い費用対効果が期待できます。
それぞれの導入適性について
- ロボット掃除機:
床に物が多いご家庭では動きづらいものの、
整理されたオープンな空間では非常に効果的です。 - 自動調理鍋:
まだ普及率は高くない印象です。
オーブンレンジの活用でもある程度代替できるため、
設置スペースのデメリットを超えるメリットを感じにくい家庭もあるようです。 - 惣菜・冷凍食品の活用:
今や、家庭の食卓は想像以上に「ファスト化」しています。
「時短」は目的ではなく、手段
ここまで「時短家電」のメリットを述べてきましたが、
私は「”時短すれば良い”という話ではない」と思っています。
浮いた時間をどう使うかが大切です。
たとえば、時短家電で余裕ができたなら、
ゆっくりと、まともな食事を作る時間にあてる。
そんな「スローで豊かな時間」の使い方が、
家庭の幸福度を上げる一番の近道かもしれません。