庭が浮いたような、浮き庭の家
先日お引渡しいたしました。間口がせまく、奥行きが長い敷地。正面の道路から、箱の高さを段々にズラし、ズレた隙間から光が家の奥のほうにも入り込む。 地面に庭の余裕がないため、主室を2階に持ちあげて、デッキテラスも持ちあげて、庭が浮いたようになりました。
外部、内部ともに、左官仕上げをたくさん使わせていただきました。
家の前の通りには、昔からの小さな商店が並び、祭りも開かれ、ほどよい往来や賑わいがあります。町にとっても住み手にとっても、町の魅力を間近に楽しむための住宅でありたい。失われつつある町並みの風景を補い、町の伝統にいくらかでも花を添え、町を引立てる住宅になれたらなと、期待しております。冬には新潟の風物詩、渡り鳥の飛行する風景がみられたら、尚のこといいだろうなとも。
お施主さん、おめでとうございます。大工棟梁、監督はじめ、職方の皆さん、設計図以上のものをつくっていただき、ありがとうございました。