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バチカン市国探訪/最大級の教会建築と美術館

ケンチク巡礼
刈谷 裕樹刈谷 裕樹

先月、イタリアのローマとバチカン市国を旅してきました。

複数回に分けて、見聞きしたこと、考えたことをレポートいたします。

成田空港からドーハ空港経由で計15時間の長期フライトを経て、

イタリアに到着です。現地時間は朝7時くらい。

そのまま黒塗りの高級車に乗り、ローマ市街地へと向かいます。

 

特に休むこともなく、そのままバチカン市国のツアーが始まります。

世界最小の国でありながら、貴重な文化遺産や数多くの芸術作品を所有しているところです。

 

バチカン美術館

早速、世界最大級の美術館に入った。有名な螺旋スロープを進みながら、

ガイドさんの説明も聞きつつサクサクと進んでいく。

 

ピーニャの中庭

まずはピーニャの中庭。ピーニャは松ぼっくりという意味らしく、

それが青銅のオブジェクトとして飾られていた。

 

中央には「球体の中の球体」という作品がある。

手で押すと回転する仕組みになっており、特定の位置に来ると内部の球体が見えるらしい。

見え隠れする様子は、皆既月食のようだと思った。

 

彫刻と絵画

有名な「ラオコーン像」、頭と手足が破損した像(英雄ヘラクレス?)

石を掘ってできたとは思えないほど、表情や筋肉のリアリティが圧倒的だ。

ミケランジェロやラファエロも、表現面でこの作品を参考にしていたらしい。

 

ラファエロの傑作「アテネの学童」、署名の間

耐久性のあるフレスコ技法によって、今でもこの作品を鑑賞できることに感動した。

彫刻も絵画も、歴史の教科書で見たことのある有名作品が次々と現れ、

思わず言葉を失ってしまう。

他にもさまざまな作品が展示されている。

基本的に絵画や装飾は壁や天井いっぱいに広がっており、余白がほとんどない。

情報量が非常に多いため、落ち着いて鑑賞するのは少し難しいと感じた。

地図のギャラリー

イタリアの歴史を表す地図が、両側の壁に展示されている。

上には天井いっぱいの絵画。これがたしか120mも続いている。

間接照明の当て方も巧みで、装飾と相まって一層ゴージャスに見える。

また、訪れたのは平日だったにもかかわらず、この行列。飲み込まれないよう必死であった。

システィーナ礼拝堂

内部は残念ながら写真撮影禁止で、警備も非常に厳重でした。

仕方がないので、那須にあるミケランジェロ館の写真を共有します。

ミケランジェロをはじめ当時活躍していたルネサンスの芸術家たちが集められた壁画制作。

オールスターズが集結したようで、これだけでもワクワクする。

ちなみにレオナルド・ダ・ヴィンチは、気分屋な性格なゆえ、この場には招集されず、

拗ねてミラノに行っていたそう。ガイドさんのこの話は面白かった。

ミケランジェロの傑作「最後の審判」

皮人間で表されたミケランジェロ自身はやはり考えさせられた。

ラピスラズリを顔料にした背景の青空は美しい色合いであった。

 

そして偉業ともいえる天井フレスコ画。

天才だけでは到底成し得ない、想像を超える努力と根性の結晶だと思う。

25歳でこの場所に来れて良かった。

 

サン・ピエトロ大聖堂

カトリック教会の総本山に来てしまいました。

たまたま今年が聖なる年(25年に1度)ということもあり、

聖なる扉から入場することができた。

 

ミケランジェロの傑作「ピエタ像」(本人署名いり)

安定感のある△構図で、大理石とは思えない柔らかな質感が印象的であった。

距離があるためもっとじっくり観たかったが、それが許されないほどの人集りができていた。

 

ベルニーニ設計の大天蓋とミケランジェロ設計のクーポラ。スーパー彫刻家2人の共演だ。

クーポラには上ることができるそうだが、最低でも300段ほどの階段を上る必要があり、

長時間フライトからぶっ続けで疲労が溜まっていた私たちは断念しました。

2枚目の写真は私のお気に入りで、今はスマホの待ち受け画面にしています。

 

鑑賞を終え、ベルニーニが手掛けたサン・ピエトロ広場へ向かう。

楕円形の広場は4列の円柱の柱廊に囲まれ、上部には無数の石像が並んでいる。

この無数の石像はGANTZファンにはたまらないでしょう。

私が一番好きなのは大阪編ですが、連想した際にはさすがに興奮しました。

 

広場にはベルニーニが仕掛けた設計意図があるのですが、

ローマとも関わるため、ここではサクッと触れておきたい。

次はローマ編へと続く。

刈谷 裕樹
現場監督

刈谷 裕樹

建築部 二級建築士

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