ふたつの暮らしひとつの器「桃山町の家」
ふたつの暮らしひとつの器
設計:阿部 誠治
監督:小林 秀昭
- コンセプト
- 二世帯が良好な家族関係を維持しながらそれぞれの暮らしが充実したものとなるように、距離感や共有領域などを慎重にデザインした。
- 外観
- 二階建てと平屋建てのBOXが少しずれながらかみ合うような形状。杉板のウッドロングエコと焼杉のツートンで仕上げている。
- 外構・アプローチ
- 北側は並列で4台の駐車場を確保しつつ、自然な外構を実現するため砂利と下草で仕上げた。アプローチはコンクリート平板を用い軒を低くしたポーチへとつながる。南側には二世帯の共有の庭を設けながらも、過度に視線が干渉することのないような計画とした。
- 内部空間
- 二階建ての子世帯は大きな吹き抜けを設けた。西面は構造を兼ねた列柱が小気味良くリズムを作り出すとともに、ピアノスペース、書斎、テレビボードなど機能を併せ持っている。二階に集約した水廻りは洗濯、物干、収納がしやすいような充実したスペースとなっている。
平屋建ての親世帯は独立した水廻りとLDK、タタミコーナーがある。勾配天井にしてほどよい広さが生まれるように工夫している。共有の庭に面する大きな開口部は西日除けのためのアウターシェードを備えている。
- 規模・構造
- 敷地面積:240.00㎡(72.62坪)
延床面積:128.99㎡(39.03坪)
構造:在来木造工法 2階建て
- 性能
- 長期優良住宅
耐震等級 2以上
Q値 1.00
UA値 0.34
暖房負荷 37.0
冷房負荷 12.7
空調方式 床下エアコン+吹き抜け