薪ストーブのある終の棲家「漆山の家F」
設計:山田 剛/監督:刈谷 裕樹
- コンセプト
- 終の棲家となる住宅の建て替えです。ご夫婦だけの、コンパクトな平屋を計画しました。
お施主様は弊社の仕事をしていただいている大工さん。
作業場とのアクセスや従前からの動線を大切にしつつ、最新のエコハウスへとアップデートしました。
以前から愛用している薪ストーブは新調し、火のある暮らしが生活を暖かく包みます。
- 外観
- 田んぼからの風が強く吹く立地。
風による摩擦にしっかりと耐えられるよう、ガルバリウム鋼板で外壁を仕上げました。
屋根は瓦葺きで仕上げ、どっしりとして落ち着いたたたずまいです。
切妻屋根の高い部分にはハイサイドライトを設け、外観のアクセントにするとともに、
内部空間に豊かな光の変化をもたらします。
薪ストーブの煙突からただよう煙をみれば、お施主様の元気な生活を伺うことができます。
- 内観
- 家の中央部を貫く勾配天井の大空間。
そのスペースが主室として、生活の主軸となります。
軸にたいして片側は寝室や和室などの個室群を配置し、もう片側には水回りなどを集めて配置しています。
作業場へのアクセス、小屋への動線など、従前の生活スタイルを変えることなく生活を営むことができます。
造作の玄関引戸やナグリ加工した栗の敷台など、大工らしい素材感を大切にした仕上げにしています。
- 規模・構造
- 敷地面積:99.18坪
延床面積:21.00坪
木造在来工法 1階建
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:1.29[W/㎡K]
Ua値:0.32[W/㎡K]
暖房負荷:39.6[kWh/㎡]
冷房負荷:11.2[kWh/㎡]
空調計画:壁掛けエアコン冷暖房+薪ストーブ暖房方式