田園と稜線を臨む、猫とのんびり暮らす「松橋の平屋」
田園と稜線を臨む、猫とのんびり暮らす「松橋の平屋」
設計:阿部 誠治 監督:野口一弥
- 設計コンセプト
- 夫婦おふたりと猫たちとの穏やかな日常を包み込む、平屋の住まい。
眼前には田園風景、その先には美しい山並みが広がる恵まれたロケーションです。
無垢材や素材の質感を前面に出すオガスタスタイルとは一線を画すテイスト。
けれども、猫と人が心地よく共生できる空間、そして光と素材の繊細なバランスを感じられる上質空間に仕上がりました。
- 外観
- 外観の見どころは、地元・安田瓦を使用した大屋根のフォルム。
軒先を限界まで下げることで、和瓦のリズミカルなラインがより印象的に現れます。
玄関まわりには、来訪者を手招きするような親しみやすさを感じられるデザインを意識しました。
この住まいの象徴は、大きな屋根に守られたカフェデッキ。
心地よい風を感じながらコーヒーをふるまったり、将来的な趣味のスペースとして活用できるよう設計しました。
- 内観
- 平屋ならではの高天井を活かし、天井・壁は漆喰仕上げ、床は深みのあるウォルナットを採用。
モノトーン基調の固い印象の内装を天井のやわらかなR形状や間接照明、すりガラスを通した散光が加わることで、空間を優しい印象にしたいと考えました。
色味としては引き締まった印象ですが、フォルムや照明の工夫で心地よく穏やかな雰囲気を実現しました。
近年少なくなってきたクローズドキッチンを採用。
猫との適切な距離感や衛生環境に配慮し、空間をきちんとゾーニングしています。
ペットとの暮らしを真剣に考える方には、ひとつのヒントになるかもしれません。
- 建築データ
- 新潟市南区
◆敷地面積:130.72坪
◆延床面積:28.12 坪
◆Ua値:0.24
◆長期優良住宅 認定
◆太陽光パネル搭載