台所を中心に暮らす 大開口のベーシックハウス「中山の家B」
台所を中心に暮らす 大開口のベーシックハウス「中山の家B」
設計:一級建築士事務所ma ヤマシタマコト
監督:野口 一弥
棟梁:佐久間建築
- コンセプト
- 敷地は新潟市の中心地に近い住宅地で、交通量の多い大通りから一本裏道なので、比較的静かな環境にある。
ご夫婦ともに食品に関する仕事をしており、家族や友人を招き、料理を通して時間を分かち合うことを大切に考えているという。
その思いをかたちにするために台所を住まいの核としたシンプルで暮らしやすい家のあり方を考えた。
- 外観
- 3間×5.5間の総二階の箱型に、やや偏心した切り妻屋根を載せた。
南側の開口は大きく取り、他は絞っている。
道路に面した東面と南面は軒を伸ばして外壁を杉板縦張りとし、他は軒を出さずにGL鋼板としてコストバランスを図っている。
無駄を極力削ぎ落としつつも、街並みに対しては優しい表情になるよう心がけた。
- 内観
- 数少ない要望のひとつであった玄関土間は3.5帖の広さがあり、収納はリネンのカーテンで仕切るようになっている。
暮らしの中心となる主室には3間幅の開口を取り、明るく開放的で、視線が抜け、外の風や光を感じながら過ごせる心地よい空間となった。
家族の集いも友人との食事も、庭を眺めながら存分に楽しんでほしい。
主室の吹き抜けはスノコ状の床として、光、空気、気配を通しながらも空間として利用できるようにしている。
- 建築データ
- ■ 敷地面積 244.72㎡
■ 延床面積 104.13㎡(一階 49.48㎡ 二階 54.65㎡)
■ 木造在来工法 二階建て
■ Ua値 0.36
■ 空調方式:暖房 床下エアコン一台 冷房 壁掛けエアコン一台
- ひとこと
- このようなスタンダードなプランは使い勝手がよく、汎用性もあり私は好きです。空調もよく効くようです。
おまけにコストも抑えられます。































