大屋根が包む床座の暮らし「豊町の家」
大屋根が包む床座の暮らし「豊町の家」
設計:阿部 誠治 監督:小林 秀昭
- コンセプト
- 新発田市豊町の閑静な住宅地の袋小路、その突き当たりに広がる約115坪の敷地。
南北の抜けを活かし、光と風を取り込みながら、“余白を楽しむ暮らし”をテーマに設計されました。
- 外観
- 周囲を建物に囲まれながらも、南北方向には抜けがあり、この開放感を活かして主要な居室を配置しました。
南正面は、広縁やポーチの下屋根と本屋根が取り合う、入母屋を思わせる端正な大屋根の姿。
外壁はガルバリウム鋼板を基調に、南面は杉板張りで温もりを加えました。
大開口からは光と眺望を取り込み、日常の舞台を明るく包みます。
南側にはゆとりある主庭を広げ、東側には家庭菜園や外物置の余白も持たせています。
日々の暮らしに寄り添いながら、余白ある暮らしが楽しめる計画としました。
- 内観
- 1階は大屋根の下に展開する住まいの中心。
玄関土間は約4畳とゆったり。自転車も置けるスペースを備えています。
その先に広がるのは、段差を設けたダウンリビング。
床座で過ごす心地よさを大切にし、ヘリンボーンの床やL字ベンチが多彩な居場所をつくります。
大きな南面の窓は庭とつながり、窓辺の広縁は腰掛けたり寝転んだりできる場所として、暮らしを豊かに演出します。
食堂と台所は横並びで、壁一面のカウンター収納やパントリーを備えています。
- 規模・性能
- UA値0.25、暖房負荷18.7kWh/㎡、冷房負荷10.1kWh/㎡と低水準な高性能住宅。
床下エアコン+壁掛けエアコンによる全館空調で快適に暮らせる住まいです。











































