宙に浮かぶ切妻「笹口の家」
「笹口の家」宙に浮かぶ切妻
設計/飯塚豊(i+i設計事務所) 設計補佐/小林紘大 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 新潟駅から歩けるほどの都市部であるが、公園沿いという狭小地で 「間取りの方程式」著者の飯塚さんの設計力をいかんなく発揮した設計。 それを見事に形にした監督と大工。 それを楽しんで発注してくれたお客様。 たいへんいいリレーの共同作業で完成した話題作。
- 外観
- 西南西方向に公園と接し、目の前に桜の木が立つという特性を設計にどう生かすかが最大のテーマ。駐車した車と人への落雪を配慮し、屋根は切妻。そして新潟に一番多い4寸勾配。1階は焼杉と黒い塗装で存在を消し 浮遊感を演出。道路から近いために圧迫感を与えない工夫である。
- 内部空間
- 公園方向に抜けがあり、気持ちの良い立地。玄関ホールから、リビングから公園の桜や藤を楽しめる。施主はアウトドアが趣味でバイク、カヤック、スキー、テント用品など玄関土間でメンテナンスを行う。中2階に風呂・トイレなど水回りが集約。
そして2階がリビング。階段を歩むにつれ、視界が変化し公園方向の数十メートル先へと 目線が広がっていく気持ちよさ。北側の一番大きな壁を アースカラー(レンガ色)を配することで、空間に良い個性が出たと思う。