よくあるご質問

高気密にすると室内の音が響くというのは本当でしょうか?

  気密していない家に比べて内部の音が少し響くように感じる場合もあります。 しかし、最終的には家のつくりではなく、内装やインテリアにより音響は差が出ます。 理由: (1)隙間の多い家は外の音も浸入しやすいですが、高気密の住宅は雨が降ったのも気がつかないほどの静けさです。外の音がしない分だけ室内の音が意識されます。 (2)従来では隙間から漏れていた音が少なくなるので、その分だけ建物内部で反響・吸音されます。 (3)建物が家具が置かれカーテンなどが入ると違和感は感じられなくなるのが普通です。家具類で乱反射し、カーテンなどで吸音されるからです。室内に物が少なく、ビニールクロスで包んだような室内では、反響音が気になるという事例もあると聞きます。 余談: よりよい音を求めてオーディオルームを望む音楽通の殿方もいらっしゃいます。参考となるのはコンサートホールで、程よい吸音性のある仕上げと、意図的に乱反射させる設計をすることが理想とされます。住宅レベルでは、緩やかな傾斜天井にし、羽目板などの木装にするなどすると理想的な音環境になります。

高気密住宅は室内が乾燥すると聞いたのですが本当でしょうか?

  高気密高断熱住宅に限らず、冬季間に暖房をすると乾燥します。 従来の住環境に比べて、新築してから過剰乾燥に悩むケースが増えてきたのには理由があります。 (1)暖房方法の違い。 従来、石油ファンヒーターなどの内部燃焼の暖房器具を使っていたのを、エアコンなどに変更した場合、燃焼ガスに含まれる水蒸気が無くなるので乾燥します。参考までに、灯油1Lの燃焼で、水蒸気1.1L発生します。それだけで加湿器1台分ほどは違いがでます。 (2)換気により必然的な乾燥  冷たい空気には水蒸気は極わずかしかありません。外気温0度の空気を暖房により20度に暖められると湿度は20%台にまで下がります。現在の住宅は、計画換気により穏やかに外と中の空気が入れ替わるので、加湿対策をしていないと過剰に乾燥します。 (3)暖房領域の拡大 従来は居間や台所の局所しか暖房しなかったので、家の温度差から来る湿気(結露)に悩まされていましたが、高断熱化し全館暖房で暮らす住宅はその逆です。家全体が暖房領域ですから、(2)の理由により、家全体で水蒸気不足ということになります。 解決方法: (1)経済的に多量の加湿を行うこと 一般的な3種換気の住宅で湿度を40%以上に維持するには、40坪ならば一日20L相当の加湿が必要です。 (2)全熱交換型換気扇の導入 潜熱(水蒸気)を回収しますので乾燥が半減します。 (3)調湿素材の利用 湿度変化を緩衝させるので過乾燥に一定の効果があります。

夏でも窓を閉め切っていないといけませんか?

  従来からの暮らし方と同じく、夏の快適性は窓の開け閉めが重要です。 日没後は外気温が低下します。夜間は窓を開放し、通気のために建物内部の熱を冷まします。日が昇り外気温が熱くなり始めたら窓を閉めます。そうすれば高断熱の保温性をうまく活用し夕方近くまでまで涼しく過ごすことができます。 新潟市の場合、一番熱くなる8月の平均温度は、起床時間は28度でも、就寝時間帯は24度まで下がります。この一日の気温差をうまく活用することで冷房の出番を減らすことが可能です。 さらに夜間は南から北に抜ける卓越風が比較的安定して吹くのでそれをうまく取り込めば、通風で体感温度も低下します。 このように上手に暮らし方を工夫すれば、エアコンの利用を最小限にした暮らしは可能です。 (但し、建物の設計が、我々のように夏の日射取得への配慮がされることが前提です。)

冬暖かい家ということは、夏は暑くなるのでは?

  高断熱住宅は、設計に注意をしていないと夏に暑い家になります。 注意すべきことは窓の設計です。総2階建てで、軒やひさしで南面の窓が守られていない設計だと、太陽の熱が室内に入り込んできて「温室効果」で室内は暑くなります。 昼過ぎから外より室温が高くなるほどになり、エアコン無しには暮らせない家になることがあります。この現象は、高断熱住宅に関わりなく起こることがらです。しかし、高断熱ということは、保温性がよいということですから、締め切っていると夜になっても暑苦しいということになります。 夏に快適な家にするために: (1)南面は軒やひさしなどで窓に日射が当たらないようにする。 (2)東と西の窓は大きさを控えめにして、遮熱ガラスや植栽の日除けを施す。 (3)南北通風・上下通風の取れるように窓と間取りを配慮する。 (4)体感的には湿度も大事な要素なので、調湿性のある内装を施す。 (5)温度の変化を安定させるために、蓄熱効果の高いつくりにする。  (基礎断熱・土間を広く取るなど) 以上の複合的な対策が必要ですが、夏の快適性については、古くからある日本家屋にヒントが多く備わっております。うまく、夏を涼しくする知恵を取り入れた暮らしがよいと考えます。

高気密住宅は、室内でストーブなどは使えなくなりますか?

  短時間の利用に限定すれば利用は不可能ではありませんがお勧めしません。 当社の事務所にて、開放式ストーブで燃焼し、二酸化炭素濃度がどの程度まで高まるか測定したこところ、点灯後4時間ほどで、最大で7000PPMという、基準値の7倍もの空気汚染を計測しました。 計画換気がなされていても新鮮な空気が間に合わず、空気汚染は空気の入れ替えもしなければならないので、換気により熱も奪われてしまうことになります。 エアコンや外部燃焼方式の暖房をメインと考えましょう。

24時間換気扇は1年中動かす必要があるのでしょうか?

  冬は暖房をするのでサッシを締め切るわけで、24時間換気は必要です。 窓の開け閉めでの通風で換気しても良いですが、過剰に換気され暖気がもれて暖房エネルギーがロスしますし、通風が少なければば空気が汚れます。換気量の適正な制御ができません。 計画換気を利用したほうが確実で、メリットが多いということです。また、換気をしていることすら感じさせないほど緩やかです。暖房シーズン以外では、窓を開放して適正な通風での換気がなされていれば24時間換気をとめてもかまいません。

高気密というと窒息したりしませんか?

  完全に締め切り、換気を完全にとめて数日暮らしても、家全体では空気の容積が余裕で大きいために死ぬことはありません。ただ、過剰に湿気がこもり空気汚染で諸問題が起こります。そのために計画換気は現在の住宅に義務化されたわけです。現実には、24時間換気を行うので、まったく苦しく感じることはありません。むしろ常に新鮮空気が入れ替わっているために、清清しいです。 「窒息する」という説は完全にデマです。

壁紙で珪藻土と寒水石が使われた壁紙に、「無機質系壁紙」と書かれていました。何か良さそうな感じでしたが、実際どうなのでしょうか?無機質系壁紙について教えてください。

  内装メーカーより「環境対応」型の壁紙(クロス)としてだされている「無機質系壁紙」とは、素材が石や土、金属やガラス繊維などを主素材としてつくられているものです。素材を活かした個性的な雰囲気をだせるものも中にはあります。 ビニルクロスと比較すると、珪藻土クロス・和紙クロスなど素材が繊細なものは、下地処理がきちんとされていないと仕上げたときに不具合が目立つなどデリケートな部分もありますので、繊細な材料であるという認識も必要だと思います。無機質系の壁紙ですが、使われている素材から自然素材を使ったものといっても良いと思います。若干ですが、ビニールクロスに比べて継ぎ目が目立ちやすいですおおむね、は自然素材を感じるものが多いので、たとえば人工照明を当てても照り返しが少なく、しっとりとした上質な空間に仕上げるには良い素材だと思います。珪藻土クロスには、調湿性を謳ったものがありますが、実際には厚みが少ないので、果たしてどれくらいが期待できるかは難しいのです。

壁も自然素材のものを利用したいのですが、珪藻土、ルナファーザー、和紙など種類がたくさんあって選べません。なるべく安く、メンテが楽なものはなんでしょうか?

  オガファーザー、再生紙にウッドチップをサンドイッチしたもので、そのものは仕上げ材ではなく「下地材」です。通常はそこに自然の水性塗料を塗装します。施工費用は、珪藻土塗り壁とほぼ同等の価格です。お子様が小さくて汚れる可能性があるのでしたら、無塗装で最初は使用し、子供が大きくなったら塗装するのもよいかと思います。無塗装でも自然の紙なので風合いは悪くありません。和紙は、柔らかな風合いのある自然素材です。汚れ止め加工のされている商品があるので、それを選べば、一般的なクロスと変わることなく利用できるでしょう。費用も珪藻土の半分以下になります。メンテナンスに関してですが、汚れにくい自然素材というものとしては、漆喰や珪藻土です。30年経った土壁は塗った時と変わらない風合いです。素材そのものの色なので長く美しいままなのです。さらに、オーガニックスタジオで用いる珪藻土系の塗り壁には、光触媒が配合されているので、光によってセルフクリーン機能も備わっています。一方で「安く」というと塩化ビニール製のクロスにかなうものはありません。それも、ビニールなので多少の水にも強く初期の汚れには強いといえます。そのかわり空気をきれいにしないことと風合いがよくないという面がある。全てにかなう仕上げはないというのが結論であって、費用と用途で選択をしてはいかがでしょうか?

漆喰の壁って、さわるとひんやりするんですが、冷たくないですか?漆喰と珪藻土ではどちらのほうが断熱性が高いのでしょうか?珪藻土と漆喰では効果が異なるのでしょうか?

  まずは断熱性からお話します。両者とも仕上げ材であって、薄塗りで3mm厚塗りで5mm程度です。素材そのものの熱伝導も同等です。 厚みも軽微なので、両者ともそのままでは断熱性があるとはいえません。珪藻土と漆喰の仕上げでは、仕上がりの表情に大きな差があります。漆喰は表面に艶があり、珪藻土はマットです。短期的には、珪藻土はその多孔質での吸湿性で、結露緩和の効果はあるでしょう。

漆喰はどのような特徴のある素材でしょうか?何か注意する点とかありますか?

    漆喰においては珪藻土よりも歴史があり、効果的に漆喰のほうが優れている面もあります。漆喰は火に強くまた防水性に優れているので外壁にも使うことができます。例えばお城の白壁は漆喰です。また、漆喰はアルカリ性ですのでカビがよってこないので美観が長持ちし、日本古来より歴史のある工法で普及してきました。防水性が良いということは、表面が硬く、それは反面としてひびが入りやすいということにもあります。そこで配合に、繊維などを配合してひびを入りにくくしたり、目地を途中に入れる方法もあります。いずれも下地がしっかりしていないとヒビへとつながりますので、筋交いよりは面の剛性にする。またコンクリートの中塗りをした上で、上塗りとして1~2mmという薄塗りで仕上げます。

珪藻土はどのような特徴のある素材でしょうか?何か注意する点とかありますか?

  珪藻土については珪藻土自体の吸湿、放湿の調湿効果は確かに漆喰より優れてはいますが、珪藻土自体は固化しないので固化材が必要になります。固化材には、(1)高分子吸収剤(合成樹脂)(2)セメント(3)石灰等(4)粘土を使った製品があります。(2)のセメント系は、アルカリが強く木部が焼ける(変色)する可能性が高いので、OSでは使いません。(3)(4)は、天然の無機質が材料なので、自然素材と言えば自然素材ですが、攪拌時にだまになりやすく、どうしても均質に塗れないことと、クラックが入りやすいという、仕上がりの問題がつきまといます。美しい仕上がりにしたい場合は(1)の固化材のタイプにするほうが良いでしょう。施工としては、ローラーで塗るタイプのものもありますが、ローラーの場合は2mm以下で薄いので調湿性の効果は、コテ塗りに比べ効果がやや劣ります。珪藻土の最大のメリットは、「空気の清浄化」です。 珪藻土には電子顕微鏡でみると小さな穴があり、そこにVOC(揮発性化学物質)が入ると分解されるので、シックハウス対策として人気が出ました。室内の「生活臭」軽減にも役立ちます。

キッチンの天板を天然木でしたいのですが、何か問題はありますか?

  キッチンの天板を木にした場合は、ステンレスや人工大理石と比べると汚れやすいと言う欠点はあると思いますが、木の表情と質感も捨てがたいものがあります。その場合、ますは、チークなどの耐久性がある木材を幅ハギでカウンター材を製作してもらい用います。 オスモのような浸透性の自然塗料で処理します。オスモの塗料は、ワックスのような感覚で、簡単に布地に含ませて塗れますので、こまめに塗るようにすれば、耐久性も問題ないと思います。 シンクに関しては、アンダーシンクよりもオーバーシンクにしたほうが、木材の小口の部分に水を吸せることもなく、長持ちすると思います。ただし、製作キッチンとなるとそれなりのご予算を覚悟してください。

新築の家の南窓側にウッドデッキを考えています。ウリンと人工の樹脂とどちらが耐久性がいいのでしょうか。メンテナンスはどれくらいかかるものですか?

  ウリンは デッキ材の最高峰です。 病害虫の多いジャングルの中で朽ち果てない耐久性。木材最強ともいえるでしょう。 デッキ面自体は水はけさえよければ無塗装で20年以上余裕で持つと思います。同様に「セランガンバツ」や「イペー」という南洋材も無塗装で長く使えます。 しかし、木材自体も高価であるので、もう少し値段の安くて耐久性もある「ウエスタンレッドシダー」や「ベイヒバ」などを用いて、キシラデコールなどの防腐保護材を塗れ、長く使えると思います。 私どもの場合は軒先に隠れる範囲で用いることを原則としております。雨に当てないのが一番確実であり、より安価な国産ヒノキでも十分長持ちします。 「人工の樹脂材」というのは最初は均質感があって見た目にはきれいに見えますが、紫外線で白化してきます。 劣化したあとの補修が効かないので使い捨てになることになります。

木を眺めているだけで気持ちが安らぐのは気のせいですか?

  それは「木のせい」です。木には、視覚的に人間が落ち着くとされている様々な要素があるからです。「色」としては「人間の肌の色」に近いほど親しみを感じ、和やかな気持ちになります。その逆に、人の目に有害な紫外線を吸収される性質があります。また、木材にある木目の模様は、さざなみの形のように自然界にしかつくれない自然な不規則なリズムを刻んでいます。これを「1/fゆらぎ」という、見る人の心身を癒すという作用があるとされています。 こうした木材の見る人を癒すという効果も科学的にも解明されています。

無垢の木材は色が変化すると聞きましたが、実際はどうなのですか?

ヨーロッパのアンティーク家具を見てわかるように、歳月を重ねて趣のある「あめ色」に変化していきます。住むごとに深まる天然木の色変化を持って楽しめるのが、自然素材の家に住む醍醐味で、完成したときから劣化の始まる工業製品とは違う点です。 注意すべきは、色変化で赤味を帯び、色調も落ち着いていくので、内装を全てログハウスのように天然木で仕上げると、室内が想像以上に暗く感じてしまうことにもなります。壁の仕上げまで天然木になさりたい場合は、こうした変化も考慮することをおすすめします。

無垢の木材は色が変化すると聞きましたが、実際はどうなのですか?

  ヨーロッパのアンティーク家具を見てわかるように、歳月を重ねて趣のある「あめ色」に変化していきます。住むごとに深まる天然木の色変化を持って楽しめるのが、自然素材の家に住む醍醐味で、完成したときから劣化の始まる工業製品とは違う点です。 注意すべきは、色変化で赤味を帯び、色調も落ち着いていくので、内装を全てログハウスのように天然木で仕上げると、室内が想像以上に暗く感じてしまうことにもなります。壁の仕上げまで天然木になさりたい場合は、こうした変化も考慮することをおすすめします。

天井や壁に木質系の板を貼った場合も、手入れが必要なのでしょうか?

  天井は初期にオイル仕上げをしてしまえば、その後は不要と考えます。 柱や壁などは、手に触れるケースもあるので汚れ止めという意味でもワックスを塗ることが望ましいです。しかし、床ほどワックスが失われないので初期に塗っておけばよいでしょう。

自然素材は取り入れたいが予算が無い場合、お勧めの優先順位はどこでしょうか?床?壁?天井?それとも?

  優先されるべきは、人間の感触に関わる部分と考えます。床は常に足裏が触れる場所なので無垢のフローリング張ることが最優先めです。 床は自然と目線に入る場所で、一番インテリアの要素としては大きい部分です。次は建具関係です。 予算が厳しい場合は天井壁は、自然素材クロスなどで済ませるだけでも良いと思います。

階段にワックスをかけると滑ってしまうのでは?

天然系の仕上げでも、蜜蝋ワックスの場合は適度なしっとり感があり、歩行の時もグリップを感じます。むしろ一般的な複層フローリングよりも滑りにくいといえます。汚れ止めという意味でも、床と同様に蜜蝋ワックスを塗ります。ドイツ系の自然塗装の場合は、さらっと感が強く、滑りやすいものもあるので注意です。

自然素材でできた部屋にカビが生えませんか?

  室内でのカビ被害は、結露となる壁面やサッシ周りで顕著に発生します。結露は表面温度が低い部分に過剰な湿気が生じて起こる現象です。自然素材だからカビが生えるのではなく、塩化ビニールのクロスでもカビが生えます。 カビを気にするのであれば、根本的な原因である「室内にある温度差の解消」。すなわち、高断熱高気密を高いレベルでなし得ようと考えるべきです。

室内で犬の飼育を予定しています。汚れと転倒防止の対策にはどうしたら良いでしょうか?

  汚れ防止という意味からお答えします。これはトイレのしつけがどの程度完璧かによります。完璧であれば通常の蜜蝋ワックスで問題はありません。しかし、トイレの外で時々してしまう犬の場合は、人のいない時間帯はゲージでの飼育をすべきでしょう。 塗装には滑りやすい塗装と滑りにくい塗装とありますので、犬の転倒防止のために滑りにくい表面のものを選びます。蜜蝋ワックスは滑りにくいのでそのままでよいです。また、冬になると犬の肉球が乾燥して、より滑りやすいとも聞きます。保湿クリームで潤いを保つことも転倒防止に効果があるといいます。

リビングや寝室などは無垢の床で考えていますが、トイレや脱衣所などの水周りはどう考えたらいいのでしょうか?

  水の跳ねる場所は、防水性のあるクッションフロアがコストとクッション性で一般的ですが、ビニール感の強いものが多く質感に乏しいと考えます。 表現性のより高いプラスチックタイルというものを用いることが多いです。 居住空間との統一性を求めて、水周りも床の無垢のフローリングですることも可能です。その場合は、ウレタンなどの撥水性の強い塗料で仕上げます。

無垢のフローリング以外で、床の仕上げとしてはほかに天然素材のものはありますか?その場合はどのような用途に向いていますか?

自然素材を用いた床の仕上げには、例えば「コルクタイル」というものがあります。コルクタイルは多少弾力があるので、子供室とか、床に直に座る生活をする部屋にコルクタイルを使う考えもあります。また、病院の床に用いられることの多い「リノリウム」も、実は自然素材よりできています。また、「サイザル麻」という繊維を編んだカーペットタイルは丈夫で、通路や階段などにも用いられています。「籐の網代マット」なども日帰り温泉の脱衣所でよく見る仕上げです。いずれも足ざわりの良い素材ですが高価です。

無垢の床はカビが生えませんか?

  通常の利用を前提にすれば、床にはカビは生えません。 しかし、ごみが長期間付着したままであったとか、常に結露水が発生していたなどの劣悪な状況では生える可能性はあるでしょう。

無垢でないフローリングとはどのようになっているのですか?

大別すると2種類あります。   (1)複合フローリング 「複合フローリング」とは、ベニヤを貼合わせた合板・集成材の表面に天然木の薄板を貼付けたもので、化粧天然木の厚さは、 一般的には 0.3 ミリ前後のものをつかいます。別名「合板フローリング」といいます。性質は、 温度湿度の変化に強く、狂わない、耐水性・耐候性に優れています。これらの特徴は接着剤に起因するもので、どちらかといえば、木よりも接着剤が主役の建材です。なにより価格の安さが魅力で、 現在も多用されています。表面材の処理・塗装をみると、耐摩耗性を高めるために、 ウレタン樹脂塗装を厚くしたものが多いようです。また、「WPC加工」という、割れ・狂いをなくすためにプラスチックモノマーを含侵させ、 木材の天然高分子と複合体の構造にした表面処理のものも、用いられています。   (2)シートフロア 「シートフロア」という名称で、塩ビなどの樹脂に木目のプリントを施したシートを合板に張ったフロアもあります。

無垢のフローリングで、パイン材や杉にすると温かいというけれど、本当に温かいのですか?

  木の材質により床の表面温度が温かくなるということはもちろんありません。 ただし、木にはそれぞれの熱伝導率があり、熱の伝わりにくいものと伝わりにくいものとがあります。比較的柔らかい針葉樹系のフロアは、熱が伝わりにくく足裏にぬくもりは感じるのですが、傷はつきやすいといえます。 一方で広葉樹系は硬いので傷つきにくいのですが、比較で言えば床が冷たいと感じやすい。そこで、床下に暖房するなどして快適に過ごせるようにするとよい結果になります。 いずれにしろ、床の選定で雰囲気がまるで変わった空間になりますので、好みを優先するとよろしいでしょう。

無垢フロアの上に、カーペットを敷いたら床が痛むと聞きましたが?

 ウールや麻・木綿などでできた呼吸性のある敷物であれば、痛むということはありません。 ホットカーペットの場合は、下に保温マットを併用して敷く場合があり、こうしたビニール製の呼吸性のない敷物を敷くと、内部で蒸れて表面が荒れることがあります。 ただし、木は日焼けをしますので敷いてある場所とない場所では色の差ができます。 一度敷物を敷いたら位置を変えないものだから気になしないことです。

床暖房に無垢材を使用するのはやめた方がいいという意見を聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか?

 答えはYESでもありNOでもあります。 通常の床暖房ではフローリングの下にヒーターを設置するので表面温度が30度前後の高温になります。すると乾燥して多少収縮するので、通常は床暖房対応の複層合板フローリングを用います。ヨーロッパ製の無垢フローリングなどでは床暖房対応品がありますが、かなり高価であって利用は限られるでしょう。 オーガニックスタジオの推奨暖房方式の「床下暖房」では、直接フローリングを温めないために表面温度は20~24度前後とマイルドで、床暖房用に加工していない無垢のフローリングでなくても利用できます。

無垢の床はオイルなどの手入れはどのようにすればよいでしょうか。

蜜蝋ワックスのような自然塗料で仕上げた場合、生活の中で表面のワックス成分が失われていくと艶と耐水性が失われていきます。日常的な清掃は掃除機をかける。そしてクイックルワイパーなどのパラフィン(蝋)の成分のあるモップで乾拭きをすることで保護が維持されます。 また週に1回程度のお手入れでは「Bonaフロアクリーナー」など、汚れ落としとワックスがけが一度にできる製品があるので、こうしたものを利用なさるのもよいでしょう。 玄関付近のような人の往来の多い場所はワックスの抜けが多くなり艶が無くなったと思えば、その都度部分的に蜜蝋ワックスを塗りこむといいでしょう。全面的に定期的に塗る必要はありません。塗りすぎは禁物です。一番に注意すべきは水で濡れているのを放置することです。表面が荒れてシミになります。そうなった場合は、紙やすりでこすり、平滑にした上で再度ワックスを塗りなおします。