OWNERS COLUMN & INTERVIEW

オーナーズコラム&インタビュー

vol.2 依頼先選び。建築家か オガスタか。

めぐみめぐみ

家づくりのスタートラインに立った我が家

絶対条件は 暑さ・寒さで困らないこと。

保守的な夫には、性能を説明できる実績とデータがあり、生涯のパートナーとして信頼して任せられる業者を選ぶことはとても大切でした。
一方わたしはと言うと、たくさんの住宅まわりの本を手にし、好きな雰囲気の家のカットをスクラップ。経年美化していくような本物の素材をつかいたいという想いが強かったです。

家の中にいても季節も天気も感じたい。
陰影のある壁。
雪の降る夜は、薪ストーブで楽しいペチカ!
性能はもちろん大事だけれど、情緒がなくてはいけません。
夜な夜な思い描いていた私の家への浪漫をわかってくれる、これまた浪漫のあるパートナーを何としても選びたい!

大好きな建築家中村好文さん(手紙も書きました。ファンレターのような 笑)の著書を抱きしめ、どうしてよいかわからずとりあえず家族で、様々な会社の住宅展示場をいくつかまわりました。

が‥‥

魅せる!ということに重きを置いた住宅の造りに、
GWの数日間に数カ所まわっただけで、何だかどっと疲れてしまいました。

規格化された住宅はしっくりこない。
我々のパートナーはハウスメーカーでは無いな、と判断。

自然素材系の工務店をさがして

その後家族でまわるのはあきらめ、自然素材を扱う地元の工務店を数件まわり、1番しっくりきたのがオガスタさんの小新のモデルハウスでした。
と言っても、「ハートを射抜かれた!」というような運命的な印象よりは「あ、そうそうこんな感じ。このくらいがいいや」といった、リアルで手頃なサイズ感 。(笑)


外壁は杉板を考えていたのでイメージとは少違ったけれど、
お邪魔させて貰うと、使われている素材の色や雰囲気、
珪藻土ぬりの壁とのバランス、シンプルな造作キッチンのつくりに好感が持てました。

初夏の日差しが暑く感じる昼下がり、家の中は冷んやりしていて、オガスタ仕様の家が何故快適なのかも相模さんの熱いレクチャーに納得。

後日、再び夫とともに見学させてもらうと、
「具体的な数値に表された家の性能に説得力があるし、まだ若い会社ではあるけれど信頼に値する信念を持っていらっしゃる」
と、夫も腑に落ちた様子でした。

当時設計待ちの人数が多く、行列に並ばなくては希望時期に入居出来ないという焦りもあり、我が家も設計申し込みをするに至ったのです。
計画ではオガスタさんの設計開始までにはまだあと数ヶ月ある。
そうすると、待っているうちに優柔不断な私は不安になって来ました。

ちょっと早まっちゃったんじゃないか?

確かに性能的には申し分なさそうだけど・・・
私の頭の中のイメージを、あの「普通の」モデルハウスのオガスタさん、
ちゃんと体現してくれるんだろうか。(ごめんなさい。笑)

私の不安な胸の内を正直に小林kodaiさんに相談したところ、
「大丈夫です!それなら坂上さんのイメージに1番近いと思うんで、一緒に設計の阿部さんのうち、見に行きませんか?」
とお誘い頂いたのです。

阿部さんの家を見学させてもらいました。

阿部さんち。夏の終わりにお邪魔しました。

求めていた、杉板鎧張り。
木の質感が良い感じ。薪ストーブの煙突。


中の様子はシンプルでしたが、置かれている北欧のソファやライト、椅子なんかがしっくりと馴染み、さりげないセンスを感じさせる空間になっており。
造作のキッチン、西向きの開口には幅のあるウッドデッキと深い軒。
庭は丁寧にご夫婦で可愛らしい草花を植えられていて、暮らしを愛おしんでおられる様子が見てとれました。

阿部さんなら、私の浪漫をわかってくれるかも。
にこやかだけれど言葉の少ない、1度会っただけでは全く性格の読めない阿部さん(笑)

家づくりは相性も大事と言います。
相性、合うかわからない 。(笑)
けれどそのお住まいににじみ出た「自分たちはこんなふうに暮らしたい」という意思を勝手に汲み取り、共感した私は、「阿部さんに設計してもらえるなら大丈夫」と一旦気持ちが落ち着きました。

‥‥でも、ごめんなさい、まだあるんです(-。-;

一旦落ち着いたけど、やっぱり消えない胸のモヤモヤ。
もし見当違いな案が出てきちゃったら、また業者選びからやり直し。
家の完成も更に遅れる。家づくりのチャンスは1度きり。
本当にオガスタでいいの?目を覚ませ自分!そこで浮上してきたのが、
「建築家と組む」という選択肢です。

新潟の住宅雑誌を読んでいて、何度か同じある建築家さんの手がけた家が目にとまっていました。
本物の素材を使い、シンプルだけどどこか印象に残る、静謐さを感じる家。
もう土地はあるのだし、設計料くらい余分に予算がかけられるはず。
思い切ってその建築家さんにも声をかけました。
オガスタさんには悪いなと思いつつ、あくまで両者に設計のプラン二ングをお願いする、というスタンスで。(もちろん、設計申込みをしているので、設計申込金はパーになるかもしれない覚悟で・・。)

先に案を出して下さったのは建築家さん。
敷地に対し建物をL字型にとり、目隠し塀を高めにとることで、完全プライベートな広い庭を楽しめるプラン。細長い家のどの部屋も庭につながっているような開放感があり、一気に気持ちが傾きます。

一方、後発のオガスタさんの案はシンプルな総2階。


ストーブが楽しめる土間を中心に、カーポートにも半外スペースにもなるパティオに出られるようになっていました。
横に長い外観は、杉板を貼ったとき美しいだろうなぁ。
1、2階と縦に続いた窓から、毎朝光が差すだろうな。
このシンプルさもとても好き。

両者2つの家に、我々が暮らしたらどうなるだろう?

こうして見えてきたのは、自分たちに本当に必要な、求めていた家の姿。

・暑い寒いで苦労したくない
⇨5人家族、総2階をベースにするのが、温熱的にも1番効率が良い。

・経年が味となる美しい家
⇨素材を間違わず、壁と床にこだわれば難しい間取りは要らない。

奇をてらったデザインはそもそも求めていなかった。
逆にこだわるべきは、家具。

そしてこれからローン。
3人の子供たちの学費など、金銭面の今後を考えた時、ランニングコストやメンテナンス費用はできるだけ抑えたい。

夫婦でよくよく話し合い「これはもう、オガスタさんだね。」という事になったのです。

こんな訳で当時はすったもんだしましたが、今となればあの工程こそが、我が家が納得して家づくりをするためには必要だったと思うのです。

オガスタとの出会いから約1年。

先日11月5日から住みはじめた我が家。
まだ今まで住んでいた家に置いてある荷物も片付いておらず、新居との往復、しばらく続くでしょう。
また、「やっぱりここをこうしたら良かったな~」と思う部分もあります。

でも でもでもでも

そういうの全部差し引いてもお釣りがくる程
あたたかで、美しい。
家で過ごすのが何より楽しい。
毎朝、階段を下りるたびに、大好きなキッチンと土間と薪ストーブが1度に見れる喜びと言ったら!
こんな、幸せな家をつくってくださったオガスタの皆様に感謝しておる次第です。

次回は、この愛しの我が家のこだわりどころと、そのリスク(笑)

それに件の、ここをこうしたら良かったな、という点について書こうと思っております。

めぐみ

めぐみ

酒屋に嫁いで12年、新潟市親松「地酒の都屋」のヨメ。 このたび、私たち夫婦と3人のこどもたちで暮らす家が完成したばかり。日々のこと、お店のこと、お料理とお酒のマリアージュ。 地酒の都屋:http://www.niigata-miyakoya.jp/

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