塗り壁 VS 珪藻土クロス

自然素材
相模 稔相模 稔

珪藻土クロスはよく使われます

ハウスメーカーの中には、珪藻土クロスを標準採用するところもあります。
Pホーム Yハウスあたりが 標準仕様のようです。
Yハウスのチラシに書いてあるのをそのまま転記しておきます。

珪藻土入りクロス
調湿効果がある高級品を標準仕様!!
約30万円の価値の差

かなりキャッチーな表現ですが、何と比べて 30万円の差なのか分かりません。
けれど びっくりマークダブルというほど高級とも思いません。
大体において、珪藻土クロスというのは、調湿性を売り物にしておりますが、
こうした壁紙は厚みが0.5mmしかありません。
かたや珪藻土系の塗り壁の塗り厚は、3~5mmです。
なにげなく 厚みが6~10倍です。
0.5mmでの調湿とは 比べものにならないのです。

珪藻土クロスに調湿性は期待しない

厚みの「珪藻土クロス」 というもので調湿を期待してはいけません。
こうした上級クロスは、表情がビニールっぽくないからという
見た目の問題とおもって利用すればよいでしょう。
でも「珪藻土クロス」にこだわらなくても、 同じ㎡単価であれば、もっとかっこいい上級クロスがあるので柔軟に対応しております。
厚い木を張ればいいのか?

仕上げ材の表面による調湿は 表面から5mm程度までの部分が有効に働くと聞きます。
これは無垢の木材を厚みたっぷり30mm使っても表面の5mm程度が調湿に働くだけで、そっから先はあまり意味がないともいえます。
参考までに、よく天井に羽目板を張りますが、厚みは8mmと、実にちょううどいい。

仕上がりの表情にも考慮する

左官の塗り壁のよさは、ジョイントがなく継ぎ目なく仕上げられてきれいです。
また、壁紙は平坦。まったいら。
塗り壁は、手仕事特有の 揺らぎがあり 味わいがあります。
こうした表情の違いが大きいですね。
内装仕上げで どれくらいの金額差があるのか?

仕上げでいくらくらい違うのか?

といいつつ 導入するうえでのネックともいえるのが、価格です。
おおむね述べ床面積が30坪だと250平米ほどを内壁の仕上げになります。(天井は除いて)
珪藻土クロスと一発仕上げの塗り壁ならば、その価格差は家全体で50万円ほど左官がUPとなります。
参考までに各仕上げの平均的単価はどれくらいかと申しますと
平均的ビニールクロスが 平米1000円
珪藻土クロスは1500円ほど。
一発の塗り壁は3500円。          これが価格の目安です。
なるほど ここから先述の Yハウスの
「30万円の価値の差」という計算根拠はなんなのかわかってきますね。
一般塩ビのクロスとの差額500円x600平米=30万円
600平米は 60坪の家の時の内装内壁の広さのおおよそ。
なるほど 60坪のおっきな家だったら 30万円の差か! そういうことだったのね。
かりに それが全部珪藻土塗り壁だったとしたら。
一般クロス差額2500円x600平米= 150万円の差!!

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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