断熱性能レベルで、温湿度がどう変化するか?

相模 稔相模 稔

温度湿度の変化で知る 高性能住宅の実力

ちょっと前のブログでQ1.0住宅の驚異的な温度湿度の安定性をグラフでお見せしました。

これだけ見てもどれほどの事だかわからないので、性能ごとに3種類のグラフを見比べて意味合いを解き明かしましょう。

次世代省エネ基準クラス :推定Q値2.7 C値5.0の家

まずは次世代省エネ住宅ぎりぎりと思われるケースです。
実のところ私の家で計測した結果です。
貧乏な時代に築25年の中古住宅を手に入れ、サラリーマン時代に断熱・耐震改修をして10年住み続けてます。

断熱仕様:
天井: 袋入りGW100mmx2枚重ね
壁:  袋入りロックウール75mm (真壁につき)
床:  PSF50mm+ウレタン吹付(躯体内気流止め)
開口部:アルミ複合サッシ+Low-eガラス
玄関: アルミ枠+複層ガラス (引違い)
換気: てきとう3種換気。
暖房: ガスファンヒーター 4Kw

グラフのデータ
リビング室温:青色
2階寝室室温:赤色
リビング湿度:オレンジ
寝室湿度  :黄色

夕方、妻が帰宅し暖房をつけると緩やかに室温が上がるが、ファンヒーターだけでは18℃までしか上がらない。朝方も起床の1時間前にタイマーで暖房するが14℃程度でとどまっている。
LDKが40帖ほどの大空間であるから、性能からして仕方がない。
前回の 日本の7割の家の平均的な在り様から比べれば快適で、暖まるだけたいしたもんだ。
一般的な新築の非気密住宅で、次世代並みの断熱性だとこれに近い状況になる。

寝室は狭い分、すぐに室温があがるが、運転停止で室温は放物線を描き急降下。
起床時には10℃を割り込んでいるのが観測できる。
その時に相対湿度も75%となり、サッシ枠はばりばりに結露している。

性能的には「局所暖房・間欠暖房」を余儀なくされて、昭和の家の延長線である。
つまりは次世代省エネクラスでは不満を解消することはできません。

Q値1.6クラス

この住宅の観測時には、深夜時間帯のみ暖房を動かし、余熱で過ごしていた。
起床時には20℃程度であるが、夜の団らん時には18℃付近まで下がっている。
寝室は15度付近で変動はあるが比較的安定している。

暖房が連続でないためと3種換気により、相対湿度はさらに上がり下がりの差が大きい。
樹脂サッシを装着しているが、朝方に湿度が70%程度まで上がった時間帯はサッシ枠が結露していると思われる。とはいえ、次世代基準並みからすれば極楽である。

これは昨シーズンの収集データで、今年は、団欒時の採暖のために、夜間だけ石油ストーブを併用している。

Q1.0クラス  日本エコハウス大賞2015 優秀賞の家

暖房も連続運転で、換気も全熱交換タイプとなるので、温度と湿度の変化がビシッと安定する。
波形が全然が違います。

床下エアコンのあるダイニング付近は20.5度で温度変化は無し。家中でたった1台の床下暖房でも、高断熱のおかげで暖房をしていない寝室も17.5℃。
寒いという感覚が家のどこでも無くなり、全く暮らしが一変する。
快適な体感。 健康的な改善。 住宅の耐久性。 メリットは語り尽くせません。

そして、「金衛町の家」の光熱費も、お客様了解のもと公開いたします。

こうした金額は、その方なりの金銭感覚で、高いだ安いだと一人歩きしがちで誤解が多いので、全局的な意味合いを理解できない方が多い。狭い借家の光熱費や、局所暖房・完結暖房の光熱費と比較してもらっては意味がない。 このすごさはわかる人はわかると思う。

電気代:
11月が 10,443円
12月が 16,180円
1月が  26,698円

照明・テレビパソコンなどの利用家電、エコキュート、そして暖房の床下エアコン全ての電気代です。

特に床下暖房の初年度で、55坪の大空間を全館暖房してこの電気代だから素晴らしい結果です。

それもたった1台のエアコンしか稼働していない。

身の回りの世界との大きなギャップ。 それが理想と現実のギャップ。
誰しもが理想を手に入れたいが 世の中は資本主義だから 100人が100人、
手に入れるわけではないけれど、

予算が十分な方には、この程度の性能の断熱性を実現させてあげたいと思います。
誰しもが満足できるとは こうした住宅のことだ。

 

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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