ZEHにするための3つのプロセス

相模 稔相模 稔

「ゼロ・エネルギー・ハウス」を略して ZEH (ゼッチ)といっておりますが、いまいち知名度が世間では低いようですね。 啓蒙活動ということで、記事にしました。

ZEHとするには3つのプロセスが必要になります

まずは平成25年基準で家を建てた場合を基準にして、

① 断熱により「暖房エネルギー」を減らすこと

② 省エネ設備で「暖房」「給湯「照明」「換気」エネルギーを減らすこと
ここまでで1次エネルギーを削減しておいて・・・・

③ 太陽光発電設備(PV)などの「創エネ」で、使った分のエネルギーを創り出す。
①②③の流れで、減らした分と創った分の合計が、使った分を上回るかどうか検討します。

(ミサワホームさんのHPより転載)

この3つの条件で何を最重要にすべきかは、いうまでもなく①断熱です。
なぜならば、新潟においては平成25年基準の家を建てて生活した場合、1次エネルギーの過半数が「暖房エネルギー」だからです。
照明はLED。給湯はエコキュート。効率がいいものを選ぶのが当たり前になって、もはや削減余地が乏しい。 断熱性を上げて、暖房エネを削るべきだというのは一目瞭然です。

新潟で普通に新築すると、暖房エネが過半数

特に新潟県は太平洋側と違い、家庭でのエネルギーにおける暖房の比率が高いことに注目です。H25年基準で非気密住宅を建てて全館を20度で暮らした場合は、過半数が暖房エネルギーになってしまいます。

高断熱化のメリットは膨大です

さらに断熱化は、その効果が長長期に及ぶ点も見逃せません。
②省エネ設備や③PVは家電みたいなものですから、耐用年数が短く15年~30年で入れ替えないとならないが、①「断熱」は、建物が建っている限り有効で、長期的な費用対効果が最も優れています。

さらには、断熱にはエネルギー収支以外にも、居住空間の快適性や健康面の改善などの、エネルギー以外の便益(Non-Energy Benefit )があります。
① 地球温暖化防止
② 家計支出の削減
③ 健康ランクの改善
④ 快適性の向上   高断熱は「八方よし」
すべてに対して効果的なので、真っ先になすべきです。

② 「省エネ設備の選定」は、家計収支・環境負荷に直結します。
燃費の良い設備を選び、費用対効果を分析することは、次に行うべきことです。

①②で絞れるだけ絞った1次エネルギーの分だけ、③創エネすればZEHの出来上がりです。

③創エネの代表格はPV(太陽光発電)で、もしも①②までできたとして、積雪などの問題で、③PV搭載が実現できなくともドンマイです。なぜならばPVが乗ろうが乗らなかろうが、健康ランクと快適性には関係ないからです。

しかし、落雪などで問題が無いならば、PVの搭載費用を よけいに借りてでもいいので、
ぜひ搭載することを検討してください。借り入れで月々の返済額が増えた分よりも、光熱費が削減できる方が多いからです。
加えて、地球温暖化対策で、唯一家庭でできる最大限に効果的なことだからです。

 

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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