facebook
twitter
instagram
line
youtube

「暮らしの中のニセ科学」 ブックレビュー

住環境・健康
admin

全く科学的に根拠がないことを信じさせようとしている物があふれてます。
いわゆるオカルトであったり、ニセ科学と言われる分野です。

人間というのは、科学的なコトバを使っていると信じやすい性質を持つようです。
ちょっと胡散臭いニセ科学の商品が、どうしても好きになってしまう人間が、
私の身の回りにも、たくさんいます。

 

「暮らしの中のニセ科学」は、世の中に蔓延している、
健康や暮らしにまつわるニセ科学にまつわる話を広く紹介した本です。

あの天才も ニセ科学にすがった

サプリメントの有効性や、ダイエット方法。各種健康法。
水ビジネスや、マイナスイオンなど、科学的根拠が乏しいけれど、
巷でもてはやされている様々な分野を取り上げている。

そのニセ情報にまつわる人物の実名もあげていて、とても生々しい。

アップル社のスティーブ・ジョブズは、
極めて優秀な知性を持った人間だったと思うけれど、
自分が肝臓癌になった際に、現代医学による治療を拒み、
オカルトまがいの治療法にすがった。


野菜・果物を毎日山ほど食べて、コーヒー浣腸でをすれば、
デトックスになり治ると信じて、半年間それを続けたという。
それがもとでガンが取り返しのつかない転移となり、
死を早めたとのこと。

科学的根拠のない、健康や医学に関することの偽物の情報は、
血液型占いのような、たわいもないものであれば、
あまり害はないと思うかもしれないが、
企業の人事担当者が信じていたなら大変だ。

日常に溢れるニセ科学

人事採用のステージで、
「血液型がA型だから神経質、O型だからどんくさい」など、
全く根拠がない差別として扱われるケースもあるだろう。
社会全体にとってみれば、話のネタの潤滑油としてよりも、
むしろ害になることの方が、圧倒的に多いと思う。

テレビの視聴率主義も、
こういったニセ科学の蔓延に手を貸しているのを問題視している。
オウム真理教が初期の頃に勢力を増したの、
マスコミがちやほやしていたのも要因であったろうし、
サイババや占い師・霊媒師など、放送すれば視聴率が取れる。
こういったオカルト世界の商売の助けになってるのも、
マスコミに責任があった。

住宅においては、磁気整水器や電磁波や遮熱材など、

科学っぽい用語を用いながら、科学的な有効性の根拠がない製品が、

オカルト好きなユーザーを相手に売られているし、
(ちょっと分野は違うが)風水・家相・歳回りなどの迷信のような性質のものも、影響を与えている。

この本の中で、最も危険で悪質だとしているのがEM細菌である。
EMとは有用微生物群の意味のようで、手かざしの除霊を行っている新興宗教が関係した農業用微生物資材であるようだ。これを用いると農場での収穫量を上がるという。

大手のコンサルティング会社の代表の 故船井幸雄氏が応援したことも、
普及を後押ししたという。

ニセ科学に騙されないための4つのポイント

膨大なニセ科学の事例を確認していくうちに、
次第に読者は情報に対するリテラシーが高まっていく。
最後にだまされないためのポイントが整理してありご紹介したい。

① 科学的根拠があるのかどうか?
科学的な根拠を示さず、購入者の体験談だけしかないものは注意していたほうが良い。

② 一方的な主張を信じるのではなく、インターネットや本などを通じて、
  複数の情報源で裏をとってみる癖をつけること

③ ニセ科学は特有の用語が使われてくることが多い。
(波動・共鳴・抗酸化・クラスター・活性化・万能・自然治癒力・即効性・天然など)

④ 自然を好きになり、好奇心を持ち続けること。

例えば幼少期に野山をかけ巡っている中で、身体体験などで事前と原始的な感覚が身に付き、これって違いんじゃないのと、偽物には違和感を覚えることにもなる。

この本を読めば、いかに身の回りがニセ科学で溢れているか良くわかる。
正しいリテラシーを身に付けることで、
さまざまな不安も解消して行く助けになる。

ちょうど世界はコロナウイルスにおびえ切っている。

こうした時代の空気は、ニセ科学を使ってだまそうとする人には絶好の機会である。

特に 健康や美容に意識の高い方は、だまされる傾向が強いので、

こういった本は読んでおいたほうが、身を守ります。

住宅無料相談