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住宅と並んでも違和感のない小屋を作りました

オーナーさんから、新築当初の予定より自転車の保有台数が増えてしまった為に置き場所が足りないとの相談を受けました。
子供の成長に伴い自転車も大きい物が必要となったり、また、バイクなどの軽車両が増えるケースもありますよね。
そこである程度敷地に余裕があったので、外部に小屋の増築を提案しました。

要望と敷地形状を基にプランを考える

まず、小屋を増築するにあたりどの程度の大きさが必要なのかを考えます。
今回のケースとしては、今まで玄関前と玄関内に置いていた自転車3台とバイクを格納し、車は入れなくてよいとのこと。
「了解です。図面作りますね」とお伝えして、プランを考えます。
まず、できれば確認申請を必要としない大きさにしたい。
建築基準法では10㎡以下は申請が不要なのです。
10㎡とはどのくらいか?
わかりやすく言うと6畳で9.9㎡なのでそれ以下です。
間口2.7m、奥行3.6mでざっくり6畳です。
図面におこしてみると要望に丁度いい。
建築予定の敷地にもジャストフィットです。
そして提案したのがコチラ。

床面積で9.92㎡。
入り口部分は軒の出を少し大きくしてなるべく雨掛かりを防ぐようにしました。
そして一番考慮したのは、住宅や庭の景観に自然に溶け込み違和感なく存在する事です。
なので、外壁は住宅同様に杉板、入り口建具も同じく杉板にしました。
加えて全体の高さも極力低く抑え圧迫感をなくします。

工期は延べ7日で完成

工期と予算削減の為、基礎は元々の土間コンクリートを生かし、その上に鉄筋を組んで立上りを作りました。
基礎工程はおよそ3日で完了。
その後、コンクリートが固まったのを見計らって大工工事です。
工場でプレカットされた構造材を大工3人掛かりでくみ上げます。

小屋と言えども建築物。
断熱は入っていませんが、住宅建築と同様に漏水の無いようキチンと防水処理します。
揺れにも負けないよう耐力面材だって貼っています。
大工工事は外壁貼りを含めて2日で完了です。
その後、内部の床をコンクリートで仕上げ、屋根の仕上げ板金を施工し、建具をはめ込んで完了です。
(諸々の工程、写真撮り忘れてました…)

ついに完成、オーナーさんにもご満足いただきました

完成しました!
いかがでしょうか?周囲に違和感なく馴染んでますよね。
通りすがりの人の「⁉ いいじゃない」って声が聞こえてきそうです。
実際は人通りのない立地なので人目に触れることは殆どありませんけど。

オーナーさんの持ち物ですので予算の明言はしませんが、当然ながら既製品よりもずっと高価です。
しかし、住宅の付属として何十年と共に過ごすことを考えたらプレハブをポンと置くだけの物置よりはるかに価値があり愛着も湧きますし、金額以上のメリットはあるはずです。

屋根を大きくとり一部をアルコーブとしても面白かったかな~などと妄想を膨らましつつ、お引き渡し完了しました。
ありがとうございました。

自転車や庭道具なのど収納でお悩みのオーナーさんは是非参考にしてみてください。
小屋作りが楽しくて癖になりそうです。

波潟 靖
協力

波潟 靖

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