山並みを望む家「曽野木の家C」
設計:一級建築士事務所ma ヤマシタマコト
監督:小林 秀昭
棟梁:遠藤勇一(遠藤建築)
- コンセプト
- 登山好きな家族が中央区で見つけた敷地。
眼前に広がる水田を介して、遠くに守門の山々を望む。
要望のなかで見えてきたのは、二世帯がおおらかに暮らす山小屋のようなゆったりとした空間だった。
- 外観
- 山並みに向かって開くようにL字型の平面を配置し、大屋根で覆っている。
玄関前の外物置の屋根を母屋の屋根より一段下げて伸ばし、低い屋根に守られるポーチとしている。
外壁は杉板の押縁とした。
結果として、山小屋と住宅の中間のような外観になったのではと思う。
- 内部空間
- 玄関土間は、登山道具のメンテナンスなどができるよう、5畳分の広さがある。
玄関土間と主室とは障子風の引き戸で仕切られていて、開け放てば一体の空間となる。
主室は屋根勾配をそのままにした吹き抜けの大空間で、その壁は施主によるDIYの漆喰仕上げとなっている。その隅には薪ストーブが置かれ、山小屋らしさに一役買っている。
山並みに向かって大きく開かれた開口はあえて高さを1900程度に抑えている。
窓際に設置したストリップ階段の段板は名栗のJパネル。
- 建築データ
- 敷地:81.13坪
延床:41.94坪
UA値:0.35
長期優良住宅
太陽光パネル搭載
- ひとこと
- 薪ストーブにするか、ペレットストーブ にするか、ぎりぎりまで悩まれましたが、結果、薪ストーブにして良かったと思います。やはり煙突が効いています。頑張って使いこなして欲しいと思います。




































