前回のコラムでは、土地が決まり、ようやく家づくりのスタートラインに立てたところまでを書きました。
今回はその続きとして、妻の私が、設計に入る前に私たちがどんなふうに情報を集めていたのかを振り返ってみたいと思います。
家づくりを始めると、とにかく情報が多いです。
素敵な施工事例も、便利そうな設備も、後悔しないためのコツも次々に出てきます。
でも私たちは、情報を入れすぎるほど理想がぶれてしまいそうだと感じていました。
Pinterest (ピンタレスト)で、ざっくり「好き」を集める
もともと私は、インテリアや建築写真を見るのが好きでした。
そこで最初は画像検索ツールのPinterest (https://www.pinterest.com)で、直感的に「好き」と思える写真を集めるところから始めました。
木の質感や余白、少し和の雰囲気があること。
それに加えて、緑を臨む窓まわりや、外とゆるやかにつながる空間にも惹かれていました。
東京で暮らしていた頃は、そういう広がりのある住まい方はなかなか現実的に思えなかったので、新潟で家を建てるからこそ持てた理想だった気がします。
写真を保存してフォルダ分けするだけでも、自分たちの好みの共通点が見えてきて、最後まで理想のイメージを崩すことなく家づくりにはげむことができました。
InstagramやXももちろん参考にしましたが、あまり追いすぎることはしませんでした。
流行やノウハウを先に入れすぎると、自分たちが本当にやりたいことより、「正解らしさ」に引っ張られてしまう気がしたからです。

▲理想に近い家のイメージをPinterestで集めていました。
担当建築士さんも観覧できるよう共有していました。(こちらはオガスタの施工事例)
家づくりノートで、感覚を共有する
写真だけでは伝わりきらないと思い、次に家づくりノートを作りました。
そこには、例えば以下のようなことを入れていました。
- 当時の生活リズム
- マンションの使い方や家具の配置、大きさ
- 好みの写真と、近いと感じた施工事例
- こうしたいことより、むしろしたくないこと
写真の好みだけでなく、今どんな暮らしをしているのかまで一緒に伝えられたのは大きかったです。
実際には、やりたいことより、やりたくないことのほうが判断材料になる場面もかなり多かったように思います。


▲家づくりノートの一部。好きな写真だけでなく、今の暮らしや避けたいことも書き込んでいました。
夫婦で役割を分ける
契約が決まり、打ち合わせが始まると本当に決めることが多く、時間も限られています。
なので出来たら家族それぞれ得意な役割を担当して準備することをおすすめします。
私たちの場合は、イメージ集めと家づくりノートの制作は主に私が担当して、夫は相場感やコスト面の整理をしてくれていました。
施工が進み、インテリア等要望が細かくなってくると、夫が進捗状況をスプレッドシートで管理してくれていたので、「決まったこと」と「まだ相談中のこと」が分かりやすくなり、打ち合わせもスムーズに行うことができたと思います。
情報をたくさん集めることより、自分たちにとって何が大事かを都度整理して、共有できる形にしておくことで、頭がパンクせずに気持ちもゆとりをもって進めることができました。
次回は、その準備が実際の設計打ち合わせでどう活きていったのかを書いてみたいと思います。

