前回のコラムでは、打ち合わせを重ねながら、私たちの理想が少しずつ図面になっていった話を書きました。
今回はその続きとして、妻の私が、2021年の完成から5年たった今も満足していることを、暮らし目線で振り返ってみたいと思います。
(細かな改善点はいくつかありますが、それはまた別の回で!)
一番理想が形になったのは、お風呂の時間!
私の中で一番「理想がそのまま暮らしになった」と感じるのは、お風呂です。
オガスタの施工事例で存在を知った木の壁ハーフユニットバスにしまして、窓も付けてもらったことで、ただ体を洗う場所ではなく、のんびりリラックスして過ごすための場所になりました。
脱衣所の床も銭湯によくある竹タイルですし、なにより木の香りをほのかに感じながらゆっくり湯に浸かると、さながら温泉にいるような気分が味わえます。
特に畑を眺めたり、冬は新潟の雪景色を見ながら湯船に浸かる時間は格別です。
湿気で木の壁なんかすぐ痛むんじゃないの?と思われがちですが、5年目の今も特別なメンテはなく、毎日のお手入れはサーキュレーターで1時間ほど壁を乾かす程度です。
自宅で温泉気分を味わうなんて発想は、移住前は考えられなかったので、本当に満足しています。
▲木の壁のハーフユニットバス。景色まで含めて、お風呂の時間が好きになりました
キッチンまわりが、家で過ごす時間を楽しくしてくれました
もうひとつ満足しているのが、キッチンとダイニングまわりの空間です。
前回のコラムで、空間の収まりのため使い慣れたアイランド型ではなくL字型キッチンに変更した話を書きましたが、調理の動線も特に問題なく使えていますし、造作で収納兼作業台を作ってもらえたおかげで、リビングダイニングの空間全体を眺めながらの作業も可能になりました。
作業台の収納スペースには趣味のお酒や酒器を飾ったり、目立つ調理家電を収めて全体をすっきり見せたり。すぐとなりに配置した一枚板のダイニングテーブルも、建築士さんと一緒に吟味して居酒屋にありそうな表情のあるものを選んだことも、暮らしの満足感につながりました。
食事や晩酌の時間が外食と同じようなワクワク感を感じることが出来て楽しい。そう思える場所になったのは大きかったです。今では外より家飲みの時間が大幅に増えました。
▲L字キッチンとダイニングまわり。家飲みの時間が自然と楽しくなる空間になりました
(ガビガビの画像ですみません!)
土地の気持ちよさを、そのまま家の中に入れられました
この家で心地よいことのもう1つに、”土地の特徴がそのまま暮らしに効いている”部分があります。
特に、日常の中で満足しているのは次の3つです。
- 南北に風が通ること
- 高台ならではの視界の抜けがあること
- 通り土間で家の中と外を行き来しやすいこと
どれも派手な設備ではありませんが、毎日の気持ちよさにじわじわ効いています。
南北にある大窓を開放すると、海からくる風が気持ちよく家の中を巡回してくれるので、酷寒猛暑の時期以外は大体窓をあけて過ごすことが多いです。我が家は丁度障害物のない高台に位置しているので、夕日が沈む時間帯は特に景色が綺麗で、気持ちいい風と夕暮れを感じる時間は、心が浄化されます。
▲2階からの景色。佐渡島と海が見え、夕方には綺麗な夕日を見ることができます。
将来のための間取りが、今の暮らしも助けてくれています
打ち合わせの初期から伝えていた、1階である程度暮らしが完結するような間取りも、住んでみて良かった点です。
将来を見据えたつもりでしたが、水回りと小部屋が近い間取りは、今の暮らしでも便利で、家の中の移動が少ないぶん気持ちもラクです。
振り返ると、満足しているのは特別な設備そのものではなく、自分たちがどう暮らしたいかに合っていたことでした。
理想を形にしたことが、住んでからの快適さとして残っている。そこが、この家で一番満足しているところだと思います。
だからこそ、住んでから見えてきた「こうすればもっと良かった」という点もあります。
次回は、その工夫や改善点について書いてみたいと思います。

