快適な寝室にするためにどうすればいいのか 

住環境・健康
相模 稔相模 稔

 快適な寝室にするためにどうすればいいのか (前)

快適な寝室に求められる条件

寝室は寝る場所です。
目的は「よく眠れるかどうか?」です。
設計シーンではなおざりにしそうな空間ですが適所の工夫があるわけです。
ではどうしたらいいのかまとめたいとおもいます。

広さをどうするか?

寝るだけの部屋であれば、むやみに広くしてもしょうがない。
夫婦の寝室であれば、畳の部屋なら6帖。ベッドを使うにしても8帖あれば御の字です。
例外として2世帯住宅の場合での工夫です。
2階に子世帯の居場所で欲しいならば、わざわざリビングっぽい空間を別に作るのは無駄に思います。 10~12畳ほどに寝室を広げれば 簡単なソファーは設置できます。


(写真:無垢フローリングドットコムさんより転載)

寝室で使う仕上げ素材

寝室に高価でいい材料使ってみても自己満足にしか過ぎないと考えます。
我が家の場合、大工に言われるがままに天井にパインの羽目板を張ってみたが、節だらけの安い材料で、見てくれがうるさくなった。どうせ、寝ているときは目を閉じているからどうでもいい気がする。
床も安い材料でいいやということで、パインの無垢フロアを張った。
針葉樹は熱伝導率が低いので、冬でもひんやりしないメリットがあり、足触りもなかなか良い。パインのような針葉樹は傷が付きやすいが、2階の寝室は活動量が少ないためにちょうど良い。

塗り壁はどうなんだ?
調湿目的で、ゼオライトの塗り壁を自分で塗りました。 その目的が達成できたかどうかはよくわかりません。新築においては高性能換気扇を設けたほうが空気質改善には効果があることは間違いないです。
漆喰系は表面がすべすべですが、砂壁系は固くざらざらしている。
寝返りの際に、腕が当たるとやすりでこすったようにこすれて痛い。
表具(クロス)でもよかった気もしますね。

明るさはどうする? 朝日で目覚めたいのか? 朝まで爆睡か?

最後は、明るさをどうするか?というテーマになる。
寝ている最中は真っ暗にするのは脳への刺激を抑える意味で当たり前だと思う。
「朝日で目覚めたいのか? 朝まで爆睡か?」ということになると、2つに分かれてきそうです。

警察官のような夜勤の仕事もある方であれば、朝まで真っ暗にしたい。
特に夏になると、AM4:00くらいから明るくなってきて目覚めてしまう。
夜勤が無い私でも、せめて6:00くらいは安眠したい。
だから、寝室は遮光カーテンという方法が一般的であるけど、フスマ戸という方法もある。

「信濃町の家」はフスマ戸で、完全に遮蔽できるようにした。
断熱材効果も高いので、温度変化を抑える働きもある。
関連して、寝室に開口部を大きくしすぎないというのも原則です。
寝るための部屋なんだから 明るいのは「便所の100W」ですね。

子供部屋はその逆で、自然のリズムで起きるようにしたい。
自然な日射透過率のあるカーテンを設けて、可能であれば東側の部屋をあてがうというのがセオリーですね。

温熱に関して書こうと思ったけど ボリュームが増えたんで 2回に分けてまた書きますね。
実はこちらのほうが重要度が高いということだけ予告しておきます。

つづく・・・・

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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