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住宅に塀をつけるか付けないか?その変遷

庭・外構

ブロック塀がなぜ嫌われるか?

昭和50~60年代の住宅では、
隣家と道路との境界をどのようにしていたのでしょうか?

1番ポピュラーであったのがブロック塀を設けることであった。
ブロック塀は施工費が安いために、当時の住宅では極めて採用率が多かった。

(上写真:小笠原正豊建築設計事務所様のHPより転載)

 

ブロック塀を設ける目的としては

①外から建物を見られたくないとの心理(隠ぺい性)
②自分の縄張りを主張したい(境界意識)
③みんながやるから自分もやるもんだとの(同調心理)
が働いていたと思う。

また、当時の土地測量も結構いい加減で、
現在の裁判での紛争の、過半数が隣地との境界の争いであると聞いたことがあるが、
ブロック塀を設けることで、境界が明確になるということが
一番の採用に対する理由ではなかったのだろうか?

しかしブロック塀は様々な問題がある。

① 建物の景観としてはよろしくなく、貧乏くさい。
② 室内から外への目線が届かなくなり、通風も悪くなる。
③ 控え壁など適切な設計施工がされてないと、耐震上非常に弱く、
  震度6弱程度でも倒壊し、通行人への被害が発生している。

(中越沖地震で倒壊したブロック塀)

現在、ブロック塀の除去が進められているのは③の理由が大きく、
通学路に面したブロック塀に関しては、
2分の1の助成金が新潟市では支給されております。

東京都でもブロック塀から国産材を(杉)を使った木の塀へと転換を進めていて、

設計のガイドラインが先般発表されている。

アルミフェンスの時代へ

ブロック塀を施工する事は、15年位前から急速に下火になった。
その代わりにはやったのがアルミフェンスによる処理のである。
プレハブ住宅の存在感が増し、住宅産業が工業化してことで、
営業が強化されたことが理由だろう。

アルミフェンス隠蔽性が強いものは、かなり金額が高く、
道路正面にだけ施工することが多く、隣地境界は公園のフェンスのような
安いタイプが主に用いられた。

 

塀のない家の問題点

現在においては、そのアルミフェンスすらしなく
隣との間を何もしない人が急速に増えてきた。
① 土地測量図がしっかりして、新しい団地であれば
  自分の境界を主張する必要がなくなったことと、
② 建築外構の予算を取らない人が多く、
  予算がないからできないこと。
  そして家の中にしか興味が無く、外部には無関心な人が増えたこと。
③ たくさんみんながやらないので私もやらない(同調意識)
が働いているのだろう。

しかし、隠蔽性の観点では、やはり何かしら必要になる。
リビングから隣の家の背中を眺めたくないし、
道路から目線がくるのは嫌である。

外構で何もする気がない人は、
レースのカーテンを昼間でも下げている人が極めて多いです。
そうなると意識も内向きになり、外への広がりのない窮屈な家になる。

生垣や木の塀によって、見え方をコントロールすることができる。
昭和の時代のビンボーくさい発想ではなく、
豊かな窓からの景色がリビングの落ち着きのために重要である。

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