この土地に来て、ひとつ趣味ができました。
庭づくりです。

……と言えるようになったのは、つい最近の話。
引っ越してからの5年間、
楽しい気持ちは、たしかにずっとありました。
でも正直に言うと、
「楽しいけど、だいぶ修行」でした。
はじめての春、夢しかなかった
2021年の2月に引っ越し、その3ヶ月後。
雪が溶け、外構工事も進み、いよいよ庭づくりがスタートしました。
オガスタの庭づくりワークショップで、
社員さんやオーナーさんたちと一緒に、木や宿根草、グランドカバーを植えていきました。
このときの私はというと、
完全に夢見がちな庭オーナー。
「春になったら花が咲いて、
子どもが走り回って、
私はハーブでも摘んで……」
そんな、雑誌の1ページみたいな未来しか想像していませんでした。
▲作り始めた頃の庭の様子
最初の夏、全部まちがえた気がした
さあ!庭でたくさん遊ぶぞ〜!
と気合いを入れていたものの、
梅雨とともに、静かに、しかし確実に勢力を広げてきたのが
雑草です。
あっという間に我が家は、立派な雑草屋敷になりました。
抜いても抜いても生えてくる雑草たち。
昨日抜いたはずなのに、
「やっほー!また来たよ!」
みたいな顔をして、しかも昨日より元気。
ワークショップで植えたかわいい子たちは、
気づけば雑草の海に飲み込まれ、跡形もなくなっていました。
あぁ、なんでこんな広い庭を作ってしまったんだ……。
当時の私は、本気でそう思っていました。
▲雑草と格闘する夫… 庭一面、1m近い高さの草たちに侵食されました
失敗のオンパレード、それでもやめなかった
もう何度、いろんなことを試したかわかりません。
芝刈り機は買い替え、
クラピア(高級苗)は大量にさようならし、
植えた花はいつのまにか消え、
夫が作ったコンポストは雪で破壊されました。
書いていて、思い出して悲しくなってきました。(笑)
でも、それでもやめませんでした。
……というか、やめられませんでした。
庭を作ってしまった時点で、もう後戻りはできなかったんです。
その結果、気づけば「趣味」と呼べるものになっていました。
今では庭友達もできて、
見附市のイングリッシュガーデンでボランティアまで始めています。
いちばん驚いているのは、自分です。
▲before:まだ何もなかった頃
▲after:グランドカバーが育ち、庭らしくなりました
終わらないから、おもしろい
たぶん庭づくりって、ゴールがないんですよね。
一生「もうちょっとこうしたい」が終わらない。
でも、その終わらなさの中で、
思いがけないご褒美がやってきます。
ずっと咲かなかったスノーボールが突然咲いたり、
ダメかと思っていたミモザが復活したり、
忘れていたチューリップの球根が芽を出したり、
こぼれ種から花が一面に広がったり。
しかも最近は、どこに何を植えたのか自分でもよく覚えていなくて。
毎年ちょっとしたサプライズ状態です。
……それが、じわじわ楽しいんです。
やめられない理由って、こういうところにあるのかもしれません。

そしてもうひとつ、庭がくれたご褒美があります。
なぜか、友達まで増えました。
庭をいじっていただけなのに、不思議です。
次回は、その話もしてみようと思います。

