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vol.26 オガスタオリジナルワインのラベルができるまで

オガスタで契約の際にプレゼントされるワイン

オガスタで家を建てる契約をされた方に贈られる、オリジナルワインをご存知でしょうか。

中身は地元新潟のワイナリー、ドメーヌ・ショオ(http://domainechaud.net/)さんの美味しいワインで、せっかくならプレミアムなオガスタオリジナルのラベルが欲しいね!ということで、私が作らせていただくことになりました。

まだ自宅が完成する前の2015年から、毎年ずっとご注文をいただいています。

オリジナルのワインラベルの製作行程


ぱっと見、なんの変哲もないラベルですが、
実は作り方が「バカなの?」というくらい手間をかけているのです。

その手間とコストを理解して実用してくださるオガスタ社長。
やっぱり変わり者です。笑

ちなみにラベルよりずっと手間と愛情と技術が高いのがドメーヌ・ショオさんのワイン。
普段ちゃんとしたワインなんてあまりいただかないですが、戴いたとき、味がきれいで美しくてびっくりしました。おそらく中身の方がよっぽど重要なのですが、このワインラベルの出来上がるまでの工程も、ここでぜひ知っていただきたいのでご紹介させていただきます。笑

【関連記事】おーがにっくな家ブログ
                 オガスタオリジナルワイン 完成

日本画×シルクスクリーン印刷


▲土鍋でお湯を沸かして膠をとかします。

このラベルの印刷方法は、日本古来の日本画の顔料と、シルクスクリーン印刷という版画の技術を組み合わせています。

わざわざ日本画の顔料(絵の具)をつかっているのは、手漉き和紙との相性と、その質感は他で出せないと思っているからです。

ワインラベルの紙ですが、新潟県栃尾の山奥で、手漉き和紙職人さんがつくっています。手漉きの和紙に、柿渋で染めた赤は、深みのあるワインとよく合うと思って選びました。


▲日本画の顔料。

この和紙の風合いを生かすため、日本画の顔料(絵の具)を使うことにしました。
雲母という、花崗岩などが原料の日本古来から使われてきた顔料で、洋風にいうとパール。きらきらした、だけど落ち着きのある顔料です。
この顔料はあくまで色のついた粉なので、このままでは使用できません。そこで、インクになるよう、調合をしていきます。


▲膠が焦げないようにします。

まず土鍋でお湯を沸かして、膠(にかわ)をいれ、温めてとかします。この膠がお湯に溶けるとお湯は糊のような性質をもちます。


▲雲母に膠液をいれます。厳密には金属のスプーンは化学反応がおきることがあるのでダメ。

つぎに先ほどの雲母に、膠液を入れてよく混ぜます。通常の日本画ではこのまま描画に使用できますが、今回は版画のインクにするため、とろみをつけます。このとろみを出すための素材は木版画だと和糊ですが、シルクだと相性があまりよくないので、べつのものを使っています。(企業秘密)


▲印刷につかう版

シルクスクリーンの版は、ストッキングのような網目の生地の上に、溶剤を塗って作ります。印刷したい絵や文字の部分のみ残して、それ以外の部分は溶剤で生地を覆っています。
インクは生地の細かい網目を通って、下の紙について印刷される仕組みです。


▲シルクスクリーンの印刷機

今回使うのはこの小さい印刷機。
ハガキサイズまでならこの印刷機で十分です。
木枠に版を設置して、ヘラのようなスキージで、インクを紙に定着させます。


▲大きい版を使うときはこっちの印刷機を使います。
A2サイズくらいまでは余裕で刷れます。


▲刷りたてのラベル。

刷り上がったラベルはまだ色がはっきり出ていません。乾くと発色します。
たまに薄すぎて色が出ないこともあります。

しっかり乾かして完成です!

手間をかける理由。それはロマンチック!

なんでこんな手間をかけるのか不思議に思われるかもしれませんが、理由は2つあります。

まず雲母の顔料を膠で溶いてつくると、
市販されているパール系のインクよりも上品に、とてもきれいに発色するのです。

そしてもう一つの理由は、
古風な手法がロマンチックだから。

私のアトリエで眠っている活版印刷とこのシルク印刷は、古風な技法で、
現代の便利な他のものに置き換えようと思えばできてしまうもの。
(厳密に言うと、できないんですけど。)

そんなことに理解してくださるクライアントなんて、
いまどきほとんどいないのではないでしょうか。

オガスタのみなさんは、きっとロマンチストです。
だから私は好きです。笑

みなさんはどう思われるでしょうか。

高橋家

高橋家

30代夫婦と4歳の息子、そして雑種犬ミヤビで暮らしています。 アーティスト(版画作家)でもある妻のつくる「アートと季節感を愉しむ暮らし」。 現在は夫婦共働きで忙しい毎日。 週末をいかに楽しむかがわが家の命題です。

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