あなたのつくる家は売れますか?

相模 稔相模 稔

あなたのつくる家は売れますか?

小新モデルハウス計画で考えたこと。
結論を先に言いますと、我々のつくるモデルハウスは将来的に売ることを視野に入れております。モデルハウスは新築後3年で内覧希望者は半減するといわれますし、デザイン・技術などの進化もありますから、5年~7年を目安に売却したいとかんがえました。

だから、「売れやすいか?」けっこうこれがポイントでした。

日本人の家づくりは自分勝手です

日本の家づくりって 今まで「売れやすい」ということに無頓着でした。
ユーザー側は自分の好きなように作りたい。
つまり『自分勝手な家づくり』をしたいわけです。
工務店もユーザーの「言われるがまま」につくるし、
建築家は「建築家の思うがまま」に作ろうとする。

そこで出来上がった「個性的な住宅」は、終身代々家族が住み繋げばとくに問題は生じはしないだろう。ただし「個性的な住宅」が行き過ぎると、中古市場においては特殊解であるから嫌われます。
いざ何かしらの事情で売らねばならぬケースになろうとも、建てた人以外にとってみれば住みづらい、購入にためらう物件ともいえるわけです。
本来は困った時に身を守れるのが財産なはずが「負の遺産・負債の家」となるわけです。

ちょっとそうした観点で、そろそろ住宅を考えないとならないのじゃないかな?

売れる家が身を守る

かたや目を海外に向けると アメリカの住宅事情は全く異なる。
アメリカは会社都合のリストラも多いし、より良い条件を求めての転職も普通で労働市場の流動性が高い。ということは仕事を求め広い国土を移動する。
住んでいる今の住宅を売って、別の地に移り住むことになる。
だから中古不動産売買が盛んである。

ガデリウスの高野さんより、こんなサイトをご紹介いただきました。
ビルゲイツの住宅まで含めてありとあらゆる住宅は査定され、
「今ならいくらで売れる」情報が開示されている。

日本はかつては封建社会で、一か所にしがみついても社会が成り立つ国ではあった。

勤務形態も企業も終身雇用制であった。

だが現代社会はすでに変貌を遂げた。
ずっとこの会社で働きたいと言ってみてもそうはいかない。
グローバル経済の進展に合わせて海外まで仕事を求めないとならぬ人もいるだろう。

いざとなった時に売れる家こそが財産で、いざとなった時に守ってくれる家なのじゃないかと思えてくる。
加えてリバースモゲージ(逆抵当)と言って、家を担保に老後の資金にする時代にもなることであろう。

THE スタンダード住宅。

仮にパキスタン・あるいはロシアから移住してきた人でも、
この家に住みたいと言ってもらえるあたり前さ。
10人いたら、7人は「この家に住んでもいいな」と、思ってくれる家。
そんな家にしようと思ったんですよ。

そこに求められる資質というものは「普遍性」がポイントだと思います。
10年たってみても消耗されないデザイン。
逆に10年経て生じてきた深みとあじわい。

近年 長期優良住宅という発想がありますが、ハードウエアのスペックはもちろん大前提ですが、気持ち悪い・かっこ悪い・安っぽい。
見るに堪えうる耐久性という資質も忘れてはなりません。

まわりまわって、結局は普通がいいよね。
「スタンダードモデルハウス」と名を冠したのは、そうした考えが背景にあります。

*この記事の予言のように、オープン4年半後に売却を完了し、内覧を終了しました。

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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